シンビーノの新製品ではありません。
地元のお茶、つまりお茶処で飲ませてもらうお茶のお話しです。
大層なものではないです。が、やはりお茶の採れるところなので、お茶がより身近なところにいつもあります。なので当然ざっくばらんに美味しいお茶をいただく事が出来ます。
なにしろ、名だたるお茶どころで飲ませてもらったり、目利きの茶商さんが目を付けたお茶であったりするんで、まずそんなに外れはありません。もっとも、たまに人体実験の標的にされる事もあるみたいですけんど。
よく「お茶は産地の水で淹れると一番美味しい」てな事を言われます。
卵が先か…的なロジックになりますが、その土地の水が採れるお茶に相性が良いのではなく、その土地の水で飲んで美味しくなるようにお茶が工夫されてきた、というのが正解だと思います。今と違って流通も情報もごくごく限られた頃の事です。当然「グローバルに輸出を」とか「世界を視野に入れて」とか考えながら製茶するドン・キホーテはそうそういません。なので「3軒となりの張さんがこっちが美味しいつってたから」的な、極めてドメスティックなニーズに対応して製茶は行われていたはず、なんですね。
その土地の水に合うのは当たり前っちゃあそうなんで。地消地産、っていうんですかこういうの。
もう一つ、産地の飲むお茶が美味しいのは「淹れる人」の問題です。
そのお茶を知り尽くした生産者本人が淹れる場合は言うまでもなく、そのあたりで茶葉と枝をわける作業なんかをしているおねえちゃんでも、その土地のお茶を淹れる、という事に関しては我々とは経験値が違います。理屈や知識ではなく、「なんとなくいつもやっている」淹れ方が実は理想的だったりもするんです。
もうね、DNAとかそういうレベルの戦いになってしまうと思うんですよ、このあたりになると。
もちろん、作りたての美味しい茶葉だから、とか本当に水が美味しいとか、その場の雰囲気がプラスされているとか、そういう要素が複雑にからみあった結果だとは思いますが。。。
確かに、茶葉は産地で飲むととても美味しい。これは悔しいかなおおむね事実だと思います。
それにどう近づけるか、あるいはそれを超える事が出来るのか、ってのが私どもの仕事でございまして、ええ。