よいお湿りで。
小梅さんはお台場まで展示会を見に行っております。そんなんで茶荘は今日も静音設計インバータにて粛々と営業しております、
茶壺を一つ。周さん(息子さん)の作品です。鮮やかな朱泥を使った、周さんらしい外連味の無いオーソドックスな佳作です。
名前を小梅さんに尋ねたら「かんらん、ですう」との答え。なん?かんらん、ってなん?
周さん発行の証明書には【橄】【木覧】と書いてあります。らんは木へんに覧、ですね。
文字化けしてっといけんので自筆しました。しっかし、これが50近いオッサンの書く字ですかねえ、いやお恥ずかしい。
この「かんらん」というのは、日本ではオリーブの事を指すらしいです。ええ、あの植物のオリーブです。
小梅さんに「かんらん、ってのはオリーブの事みたいっすね」って言ったら「う〜ん、ちょっと違うと思います」との事。中国の暖かい地域の植物です、って。
調べたところ、どうやら本当に「かんらんがオリーブというのは誤訳」みたいな事らしいです。小梅さんにしては珍しくガセではないようで。【地中海原産の植物。実は食用にし、良質の油が精製できる事で知られている】んですって。。。そりゃオリーブそのものだろうが。
一連の画像で一目瞭然。名前はその「かんらん」の実の形に由来しています。自然なフォルムが何だか可愛らしい茶壺です。
フタのてっぺんも実の形。こんな感じで何かちょっとユーモラスな、それでいてオーソドックスな茶壺です。容量200cc、見た目より入ります。