ウソ、でもなれけばモンゴルでもなくてですね。
タイトルの○○の部分には「茶壺」が入ります。そんな単語も専門用語もありません、念のため。
800種類の茶壺を一挙に公開!!ってわけでもありません。
上の画像の茶壺は「南瓜」という名前です。大中小と3サイズがあり、とても肌の綺麗な朱泥で作られた力作です。
で、こちらも南瓜がモチーフ。
茶壺にはさまざまな形状があり、その形状によってグループ分けできたり、基本形から派生する色々な亜種みたいなグループ分けも出来ます。 「モチーフ」というカテゴリー毎の分類も同じです。
基本的には「美しいもの」「親しみやすいもの」あたりをベースに色んなものをモチーフにします。
ナス。どっちかというと「美しい」よりも「親しみやすい」ものではあります。
色々なカテゴリーがある中、けっこう大きなグループを形成してるのが「野菜・くだもの」系のデザインです。もっとも、キュウリとかゴボウのように茶壺のフォルムそのものに使用するのにはちょいと不向きなものもありますが、そういうものでも一部を装飾に使ったりする事は出来ます。
「梨形」。文字通りナシをモチーフにしています。
果物・野菜(葉物ではな実ものがやっぱ多いです)がモチーフにしやすいのは、ひとえにそのフォルムが「液体を入れるのに適しているから」です。球体に近い、というのも勿論ですが。
そもそも植物において「実」とか「球根」というのは、栄養分を溜め込んでおく場所であったり、子々孫々、継ぎの世代を生み出す準備室であったりします。もともと何かを注ぎこむ事を主たる目的にしてるパーツなんですね、植物にとっては。
オリーブの仲間。(つってもポパイやウィンピーではないです)
野菜や果物が好まれるのは、もうひとつ「美味しさと関連づけられる」という利点があるからです。「ナスなんて見るのもイヤ」とか「南瓜は、なあ・・・」という方も勿論いらっしゃいましょうが、ここまでに出てきた画像はどれも「美味しそう」なんですね。茶壺を食べるわけでもないですし、ナシの茶壺で淹れても梨の風味は出ない(当たり前っすね)のですが、何か美味しそうな茶壺で淹れるお茶は美味しそうに感じるんではないか、と思います。
桃…らしいです。これを桃って言ってしまうと、丸っぽいフォルムの茶壺は全部桃になっちゃいますが。
飲料の世界で「フルーティ」という表現が好んで使われる事からも、果物は茶壺を作る側にとっても、使う側にとっても好ましいモチーフな事がわかります。
確かに、美味しそうでもあり、可愛らしくもあるんですよね、野菜果物モノの茶壺は。
さすがにブドウはこれが限界。フォルムそのものはちょっと、ねえ。
モチーフ毎のグループは他にも「美人肩」「西施」といった【グラビア系】や、「魚化龍」「龍四方」といった【ちょっと物騒系】等々色々あります。茶荘の棚にはランダムに並んでおりますので、眺めながらご自分なりのグループ分けをしてみる、ってのも楽しいかもしれません。
ビジュアル系、とかね。