ハッピーマンデー! 番頭です朝からムダにハイでっす。
「昆明で無差別テロ」
いきなり入って来たニュースでのんびりとした雨の日曜は朝から大騒動です。
小梅さんは昆明にいる友人たちの安否確認に大わらわ。まあ確率的にはアレですが、やはり心配ですんで。
「何で昆明?」という番頭が抱いたのと同じ疑問を昆明の楊さんも電話口で言っていたようです。
背景とか主張とか色々とあるんでしょうが、あってはならない事である事は間違いありません。本当に。
昆明は雲南省の省都です。雲南、と聞いただけで何だかとてつもない辺境を思い浮かべてしまいますが、総人口600万人を超える地方都市です。大理、麗江、西双版納といった観光地への入り口でもあり、日本でも馴染みの深い地名です。
市内には大きな茶城もあります。主にプーアール茶や雲南緑茶、雲南紅茶を扱う一大市場で、小梅さんの友人たちにはここにお店を構えて居る人や、ここを流通の拠点にしている大きな茶商もたくさんいます。
ビンテージ物とか珍しいお茶とか、バリエーションは広州の茶葉市場のほうが豊富ですが、地場(雲南)産の程度の良いお茶をリーゾナブルに探そうとするなら、やはり昆明に地の利があります。楊さん始め、プーアール茶に関してはハンパではない人もいっぱいいますし。専門バカ、って書くと怒られちゃうんでしょうけど。
プーアール茶の一大産地は雲南省の南部にあります。西双版納、と呼ばれる一帯ですね。ここも一番大きな町はけっこうな規模です。ここいらあたりまではちゃんと携帯の電波も届きますし、そこそこちゃんとしたホテルもあるみたいです。。。行った事ないから番頭にはどんぐらい「ちゃんと」してるかは判りませんが。
「少数民族のるつぼ」のような雲南省。南部はタイ系、ラオス系等々の南方系が多く暮らしています。つうか、そういう人が圧倒的に多い場所です。
プーアール茶は長年そうした人々の暮らしに極めて近く、そしてそうした暮らしを支える産業であり続けています。
観光用のやらせではなく、こういう茶摘み風景が普通に見られるのがこのあたりです。大きな茶樹になると、本当に「よじ登って」茶摘みしてたりするんでちょっと笑ってしまいます。猿かに合戦か、と。
もちろん、こうした野生の古樹茶は高値で取引されますし、また味もかなり違います。
ここ数年、プーアール茶の価格はびっくりするほど高騰しています。2000年代中頃のいわゆる「プーアールバブル」とは異なり、なんか弾けそうもない上がり方をしているのが不気味ではあります。
大手資本や背景の判らない投資者が昔ながらの茶園をどんどん買い取っている、という点も出来上がったお茶を高値で取引していたバブルの時との違いを感じます。
根拠は?と聞かれると理路整然とは答えられないのですが、今年が価格のピークかな、と感じています。来年以降は高止まりしそうだな、とも。
かなり南に位置する雲南はでは今春の茶摘みが早くも始まるようです。プーアール茶は勿論ですが、雲南は緑茶と紅茶も美味しいです。
今年のお茶の旅も雲南からスタートします。
5周年のセール(あっ!)が終わったらもうじきに小梅さんは雲南に旅立ちます。それまでに物騒な状況が一段落してればいいんですけどね。