怖っ、番頭です。
人形市は本日最終日です。夜7時に店じまいする各店舗さん、中のお人形さんはそのままでシートでテントを覆って帰るんですね。で、ちゃんと警備の方が夜通し見張りに立ってらっしゃるようです。にしても、この札は中々気が効いてていいっすね。こういうちょっとした隙間というか、緩さはやり過ぎるとわざとらしいですが、こう自然体だと思わず頬が緩みます。
ゆるい、といえばコイツもそうです。
「高通通」というゆるキャラ。台湾南部の大都市、高雄市の農業局の「吉祥物」=キャラクターみたいです。
農業局なので特産のマンゴー、ライチ、パイナップル等を前面に出したキャラ設定のようです。楕円がフォルムの基本形。結構正統派なキャラクターみたいですが、現在ゆるキャラグランプリ(日本のね)で海外勢で唯一100位以内に入っているとかで注目されてます。
台湾ではこんな感じに「数勝負」に持ち込む事が多いようで、農産物関係のイベントを中心に大集団で盛り上げてるみたいです。何かちょっとシュールっすね。
さて、台湾といえば冬茶の茶摘み。
ふう、ようやく本題にたどり着きました。
小梅さんにとっては毎年11月の外せない行事です。初めて劉さんの畑にお邪魔したのが2008年、以来毎年欠かさず冬茶の茶摘み〜製茶の時期にホームステイさせていただいてます。
収穫量も出来も比較的安定している春茶と較べ、冬茶は天気や気温に大きく左右される為、中々買い付けが難しい面があります。一年分の情報交換やご挨拶なんかもありますが、やはりこの時期に凍頂の山にへばりつくのは「良い冬茶を確保したい」からです。
ここ数年、夏から秋にかけてあまりコンディションに恵まれなかった凍頂の茶畑ですが、今年は現時点では「ゴキゲンな」状態みたいです。
「今年は天気がすごい良くて、いつもより早くにお茶摘みするよ!」と劉さん夫妻から連絡をいただきました。
茶摘み開始のターゲットデートは11月2日。例年より一週間以上早いペースです。まあこれから半月の間の天候次第で2〜3日のズレは想定されますが、それでも早い事に変わりはありません。
お茶作りは準備段階から採茶、製茶から出荷まで、気が抜けない日々が続きます。体力勝負でもあり、頭脳戦でもあります。天気図と睨めっこし、日に何度も畑を見回り…神経をすり減らす消耗戦でもあります。
劉さん夫婦はとにかく生真面目で働き者です。この一番忙しい時期でも小梅さんの訪問を快く迎えて下さいます。有り難い事だな、といつも感謝しています、この時期は特に。
お天道さんは凍頂の茶畑だけに注ぐわけではないので、標高こそ違え地理的に近い杉林渓もこの冬は良いお茶が出来ているのでしょう。もっとも、杉林渓の「いいお茶」は手に入れるのがすごく大変なので、出来の良い年は小梅茶荘にとっては逆風だったりします。。。この冬は手が出ないのかなあ。
番頭は杉林渓のお茶が大好きなんで、自分の分だけでいいからいいのを見つけてくれると嬉しいです。
出張予定が大幅に前倒し。。。番頭帳場で大パニック。
嬉しい悲鳴です。
「ゆるキャラ、って何?」「お前さんみたいなヤツの事だよ」