ジーザス!なんてこったい番頭です。
早いもんで来週末は東京マラソンです。「東京が一つになる日」は「人形町が孤立する日」でもございまして。神田・日本橋方面からは問題ないのですが、浜町やら箱崎、川向こうの森下清澄門前仲町といったあたりと人形町はほぼ半日分断されてしまいます。辛うじて水天宮前交差点の地下道と、東日本橋の歩道橋ぐらいですね、往来できるのは。
で、こちらも早いもんであと二か月もすると、今年のお茶摘みが始まります。小梅茶荘のお茶でいうと、トップは雲南のお茶各種。緑茶の名産地で珍重される「明前摘み」は、緯度が低く高温多湿な雲南においては別に珍しい事ではなく、もうその頃には製茶まで終わってるお茶もあります。
雲南のお茶の出来についての直前情報がまだ入っていないのですが、豊凶作はともかく、値段が高い事だけは間違いなさそうです。
値上がり続きの雲南のお茶の中で、特にここ3年ほど高騰を続けているのはプーアール生茶の、それも名の通った山(産地)の葉です。 投機やコレクションが目的ではないんで、有名無名にこだわって仕入れをする事はありませんが、有名どころにはやはり有名になるだけのクオリティがあるのも事実です、そういった茶葉で作られるお茶は同じブランド、同じ産地のものでここ数年で10倍以上に値上がりしたものもあります。
高騰前夜。
今棚に並んでいるお茶とだいぶ様子が違います。
易武の野生古樹の葉で作られたお茶。2万円近くという当時ではけっこうな高値でしたが、今同等のランクのものを買うとなると、棚のプライスカードには6桁の数字を書き込む羽目になっちまいます。これは本当に美味しい生茶でした。「ありったけ買っておけばよかった」と小梅さんが臍をかむのはこういうお茶です。
こっちは布朗山の餅茶。ううむ、このお茶は背中の産毛が総立ちした記憶しかござらぬ。たぶん生茶らしい生茶だったんでしょう。これも今は並んでません。
2015年2月現在。
だいぶラインアップも変わりました。入れ替わった、といってもグレードが下がったわけではなく、何とかお値頃でお値打ちのお茶を揃えてます…いえ、番頭がじゃなくて小梅さんが。
生茶は2010年、2011年、2012年のものが主力です。このあたりが高騰するギリギリ直前のタイミングです。2013年、2014年の生茶は特別な理由があるものを除いて買いませんでした。その分一昨年までにある程度のものを押さえる事が出来ていたのはラッキーです。つっても、中には手付け打って預けておいたものもあったりして、円安人民元高の波はけっこうかぶってたりもするんですが。ビンボーベンチャーは辛いのですよ。
6年の間にそれなりに充実した小梅茶荘の生茶のラインアップ。味や香りの好みは皆さんびっくりするぐらいに幅がありますが、生茶の幅はもっともっと広いので、好みの生茶をお探しいただけると思います。
番頭のお薦めは「千家封」「圓融」。小梅さんは「布朗明前春茶」「南糯山古樹茶」。お好みの傾向などご相談いただければお薦めをお選び致します。試飲もどうぞお気軽に。
今年の雲南のお茶については情報を随時ご案内いたします。