お馴染み横丁の看板。何年も雨風にさらされてちょっとくたびれ気味です。目立たなくなったかな、とちょっと思案していたところに有り難い援軍。
茶荘の右前方、角に出来た料理屋さんの看板です。いまだにお店の名前に確信が持てないのですが、どうやら「ningho」さんというのがそのまま正式なお名前のようです。開店して一段落したんで、月〜金はランチを始めたようです。
開店の時にも丁寧にご挨拶に来ていただきましたが、今回もこの看板を出すにあたって横の錦やさん、その向かいのラーメン直久さんに断りを入れ、茶荘にもわざわざ「お店の看板の横にランチの看板を出したい」旨事前にご相談をいただきました。「邪魔になるようでしたらすぐに仰って下さい」…いえいえ、大歓迎です。一軒より二軒。裏通りなので足を運んでくれる動機付けは多ければ多いほど番頭としても大助かりです。
人形町価格、よりほんの少し高めですかね。でもゆったりランチを楽しめる洒落てて綺麗なお店です。暑い盛りには特にありがたいですね。
さてようやく本題。ふぅ。
楊さんの茶壺です。 石瓢の中の「子冶石瓢壺」という種類の伝統的かつポピュラーなデザインです。
石瓢壺全般、中国ではとても人気のある形状なのです。
容量約200ml、大き過ぎず小さすぎず。
極めて平凡、いや標準的な茶壺ですが、ひとつだけ、目を引く特徴があります。一目でわかる特徴、とも言えます。
鉛色に光る独特の肌合いです。
土の種類は「青灰」との事なので、見慣れた青灰と並べて比較します。平面と曲面では見え方が違ってくるので、同じ石瓢壺で合わせました。手前の周(父)さんの石瓢と比較すると、奥の楊さんの石瓢はピカピカに光沢があり、かつ色が沈んで濃く見えます。 楊さんの青灰は周さんのものと較べると少しだけ青みがかかっています。 いくつかある楊さんの青灰の茶壺はやや青みががって沈んだ色合いですが、肌合いはかえって周さんのものよりザラついている感じです。なのでこの光沢あるバージョンは楊さんの青灰の中では異色です。
焼く温度が高いと一般的に茶壺は光沢が出ます。といってもこれだけ窯変のような大きな変化は出ないのですが。
からくりはともあれ、この石瓢の肌合いはけっこうお気に入りです。どんな茶壺にも似合うツヤではありませんが、この子冶石瓢や、もしかしたら天圓地方なんかにも合うかなあ、と想像をふくらましてます。ま、青灰なんでお値段はそこそこしますけど。