静かな土曜日。町も人も疲れ気味のご様子。
暑さの戻ったこの日、朝から看板の化粧直しをしてもらっています。
2009年の開店以来、正確には開店数ヶ月後以来ずっと甘酒横丁の隅っこで茶荘の存在と場所を案内してくれた看板。6年の月日つうのは大したもんで、かなりボロボロになっていました。
これはこれで趣きがあっていいかな、などと言ってるうちにこんな感じに。趣き以前にこんだけ目立たないと案内の役に立ちません。景観上問題もございますし。
で、例によってウスキさんと松っちゃんの「ドラえもんズ」に写真を添付して相談していたんですが、二人とも売れっ子さんなので7,8月はバブル期以来の殺人的スケジュールで身動きが取れないとの事。
あんまり面倒かけるのもアレかと思ってメールで塗り方と必要な塗料その他を指示してもらって準備していたところ…
「ちゃららちゃっちゃら〜♪」急遽、予定をやり繰りして松っちゃんが飛んできてくれました。ウスキさんから「松っちゃんがそっちに向かってます」というメールが来てからほどなく。相変わらずの神出鬼没っぷりです。
道路に出す看板、小梅茶荘のメイン看板、建物の上のほうに後からつけてもらった看板の三つを点検して段取りします。松っちゃんの仕事は丁寧で、手堅いです。どうやら今日一人で出来る仕事量と優先順位を天秤にかけた結果、一番切羽詰まっている道路の看板から手を付ける事にしたようです。
「塗装の中に水が入り込んだみたいっすね」と松っちゃん。
水性ニスと水性塗料でチャチャっとタッチアップ感覚で終わるだとうと踏んでいた番頭、大誤算です。
実際、当初の予定どおりDIYでやったらそんな感じになってたと思います。
「ちょっとさらってみましょう」表の下のほうをちょこっとサンドペーパーかけて様子を見て、こりゃあ全部塗装を剥いで表面を磨いてから…という方針を決定。
午前中いっぱいかけて丁寧に塗装を落とした看板。そうそう、こんな感じでしたわ、新品の時は。
塗って乾くまで待って、上塗りして…都合3回油性ニスを塗り、文字にもペイントを入れ直してもらって完成です。小一時間で終わるかな、なんて軽く考えてましたが、けっきょく4時近くまでかけて看板は見事にお化粧直しも終わりました。高須クリニックもびっくりの再生技術。
どうすか?
今度は遠くからでも「何か”おいしいお茶”とか書いてあるぞ」と判ります。甘酒横丁の街並みの景観の邪魔にもなっていません。細かい所に気づく松っちゃん、ちゃんと赤い矢印まで塗り直してくれました。
ベターザン上出来。 文句の付けようも無い出来栄えです。
それにしても、プロが半日使う化粧直しって考えてみたらすごいっすね。暴力的に忙しい中、どうにか空いた土曜日を思い切り潰してしまった事にただただ恐縮と感謝です。
こちらは来月、頼りになるドラえもんズの抱えている仕事が一区切りついてから、です。
看板。非常勤だけど。