筋肉痛…番頭ですイテテ。
生憎の雨模様の中、セール初日は大勢のお客様で賑わいました。足元の悪い中お越しいただきありがとうございました。
茶壷も少なからずお買い上げいただき、一点物、二点物でいくつか品切れになってしまったものもございます。嬉しい悲鳴、でございます。
売り切れてしまったものを宣伝しても如何ともしがたいので、まだ棚に並んでいるものの中から昨日一日で人気のあった茶壷をご紹介。
「雅韵」という茶壷。「石瓢」や「西施」と違い、形状由来の歴とした名前が無いのですが、当茶荘では「雅韵」と呼んでいます。楊さんは「古鐘」と名付けたみたいです。 この朱泥のものは「雅韵」というより、「葡萄と栗鼠」という絵柄由来の通り名のほうで認識されています。
子孫繁栄こだくさん、という縁起の良い組みあわせの絵柄です。日本においては「葡萄に栗鼠」=武道に律す、という事で武家や武道を志す人にも人気の組みあわせです。
もともとは小梅さんが自分用に使っていた茶壷に「こんなのが欲しい」というリクエストが多かった為、小梅さんが自分のを宜興に持って行って周迎珂さん、楊琴さん他の作家さんに出した「宿題」がきっかけです。
朱泥のこちらは周迎珂さんの作です。
小梅さんが自分用におろしたぐらいなので、使いやすさは抜群です。持ちやすく安定感があり、使う人を選びません。 不器用な番頭は、小梅さんが留守の間随分とこの茶壷に助けられています。
育ちっぷりがいいのもこの茶壷の長所です。形状的にはオールマイティで茶葉を選びませんが、個人的には火のはいったお茶で赤みを増しながらテリッテリにするのがお薦めです。茶荘では岩茶用に使っています。
同じく、こちらの雅韵も人気です。
楊琴さんの作。楊さんご自慢の「豆清砂」を使った、朱泥のものより一回り大きな茶壷です。同じく安定感があり取り回しがしやすいデザインです。バランスがとても良いので220mlの容量にめいっぱい水を入れても手に負担がかかりません。
豆清砂特有のマット感の強い、滑らかな朱泥とは対照的な少しザラついたような表面は使い込むにつれてしっとりと光沢を帯びて行きます。表情の変化も楽しみの一つ、といった茶壷です。
どちらもまだ若干の在庫がございます。ご来店の方は是非てにとってご覧下さいませ。