
秋来たりなば、冬遠からじ。
一番良い季節ってのはどうして短いんすかね。真冬も嫌いではないですが、もちょっとこの秋らしい日々が続きますように。
やかんの湯気を見ているだけでムカつく暑さがどうにか去って、熱々のお茶が美味しい季節。ひんやりとした朝の空気をのんびりと楽しもうかな、と一人いそいそお茶じたく。

今日はプーアールの熟茶を2種類選びました。自分一人で飲むんだから本来1種類でじゅうぶんではありますが、せっかくなので勉強も兼ねて飲み比べようなか、なんて優等生のふりをしつつ。

「歴程:と「醇普」。 どちらもコストパフォーマンスが良くて飲みやすい、普段使いにゴクゴク飲める熟茶です。クセが無いので「プーアール茶苦手で…」という方も、飲まず嫌いの方にも是非お試しいただきたいお茶です。

「醇普」は2013年産。まだ3年のお茶なので味わいがいささか単調ではありますが、甘みもしっかりあってふんわりとした余韻が残る熟茶です。 今日はたっぷり5グラムで淹れましたが、これだと2リットル近く出る計算になるのでちょこっと飲もうかな、という時は3グラムくらいでも大丈夫です。

かたやこちら、「歴程」は2011年の熟茶。同じく5グラムですが醇普と較べて少なく見えるのは、歴程が機械の高圧プレスで成形されているからです。塊になっている状態を見れば瞭然ですが、歴程のレンガは他の餅茶より小ぶりですが重さは500グラムあります。 その分淹れる時に茶葉がほどけるのも時間がかかります。重さ、時間ともにちょっとした注意は必要です。 歴程はすっきりとしてややシャープ。樟香のようなスパイシーさも楽しめる熟茶です。

淹れる際の適温が高い熟茶の場合は保温に長けた陶器の茶壺で淹れるほうが美味しく出ますが、ズボラこいて今朝はガラスの茶壺で。そのぶん沸騰したお湯で茶器をしっかり予熱します。つっても空っぽの茶壺にグラグラのお湯を少量入れて温めてからそのお湯を茶海に移す、ってだけですけど。基本的に簡単なんすよ、熟茶淹れるのって。

いわゆる「洗茶」。茶葉を入れたら熱湯を注ぎ、少し置いてから出します。飲まない0煎目、というヤツです。
「洗茶」というと何か茶葉が汚れているようなイメージが先行しますが、ほとんどのお茶の場合「洗う」というより「蒸らす」に近い作業です。熟茶に限っては発酵臭が少々気になる場合がありますんで、例の日なたみたいな匂いが気になる方はこの0煎目のお湯をたっぷり、やや長めに置いてから出すと良いです。

そうこうしているうちに1煎目が入りました。左が醇普、右が歴程です。歴程のほうが若干濃い目に出たようです。このあたり他のお茶と違い緊圧しているお茶はほぐれるタイミングが煎ごとに異なるのでバラつきが出やすいです。もっとも、多少濃くても飲みにくい事はありませんし、薄くても物足りなくはなりません。
飲んで見るとやはり醇普のほうが甘みは強く、歴程のほうがすっきりシャープです。普段あまり熟茶を飲まない方は歴程のほうが取っつきやすいかもしれません。一方ほっこり甘みと柔らかさを楽しむなら醇普がおすすめです。

立て続けに3煎。まだまだ茶葉には余裕がありそうです。2+2=4リットル。今日はひたすら熟茶を飲み続ける一日になりそうです。
お腹ぽかぽか。お陰でまだ11時前だというのにまぶたがやたら重いです。
歴程と醇普。試しに50グラムずつだと合計1,400円。嫌っちゅうほど楽しめますぜ。