本日(金曜)と明日(24日/土曜)は10時から6時まで、明後日(25日/日曜)は10時から4時まで営業いたします。お茶を飲んどります。
小梅さんの足も徐々に快方に向かいつつあり、義理事も無事に終わったのでようやくゆっくりお茶を飲む時間が出来ましたんで。溜まりまくっている宿題を一つ一つ、本当はちょっとペースアップしていきたい所なんですが。何せ小梅さんが戦線離脱していた間に水出しのティーバッグを筆頭に結構な欠品が生じてしまったんで袋詰め作業の合間を見つけてちょっとずつ片付けていきます。何かすまんこってす。
今日の試飲は岩茶の黄玫瑰。黄観音や金観音、金牡丹と共通するキンモクセイのようなふわっとした香りは母親の黄金桂譲り、軽やか系岩茶のニューカマーとしてここ数年徐々に知名度と人気の上がってきているお茶です。新しい品種なのでまだ当たり外れが大きく、それゆえ掴まされるリスクと思わぬ掘り出し物に出会うチャンスがともにデカい、佐賀市街もとい探し甲斐のある品種です。伸び伸びとした大ぶりな茶葉は、ややしっかり目に焙煎をかけても十分に持ち味をキープしそうに見えます。
こちらは2016年の黄玫瑰。出来は十分すぎるほど良かったのですが、何せ量がほとんど無かったので茶荘の棚には並ばずじまい。でも試飲されたお客様にはとても評判がよく、そのたびに袋詰めしてお買い上げいただいていました。こっちのほうがやや葉が小ぶりで、若いうちに摘んだのかな、という感じです。対して今年の黄玫瑰のほうが葉が大ぶりで、味がしっかりとしていそうなビジュアルです。
葉っぱを見てあれこれ推理するのもそれはそれで大切ですが、せっかく茶葉がありますんでまずは論より試飲、飲んでみたほうが判る事は多いです。 ガラスのポットにたっぷり目に茶葉を入れて長めに抽出して飲み比べです。
飲み比べ開始。
左が2016年、右が2017年です。こうして見ると今年の黄玫瑰は発酵も焙煎もしっかりしているようです。
飲み較べて見ると、より繊細で青さは残るものの瑞々しいのが2016年、花香が主張しながらしっかり味もあるのが2017年、というのがざっくりとした印象です。今年の黄玫瑰はちょっと紫紅袍っぽいどっしりとしたフルーティさも兼ね備えているように感じられます。フレッシュな花香を最優先するなら去年のほうが判りやすいように思えますが、お茶としてのトータルの出来上がりは今年のほうがかなり上ではないか、と(※個人の感想です)。
黄玫瑰、棚には並んでおりませんが、試飲・お買い上げともに承っております。お気軽にお申し付け下さいませ。