(朝日新聞デジタル)
いつものように5時半に出勤してパソコンを立ち上げたら地震の一報。
四川省九寨溝県を震源とするM7クラスを最大として、余震も含めるとかなり大きな地震のようです。
世界遺産の景勝地、九寨溝があるので住民だけではなく観光客の被害も多く出ているようですし、孤立して救援を待つ人も少なからず残されているようでとても心配です。
四川省とその周囲は地震の多い場所です。今でも覚えているのは2008年5月の四川大地震、四川省アバ・チベット族チャン族自治州の汶川県を震央とする大きな地震で、9万人近い死者・行方不明者と37万人以上の負傷者を出しました。
ちょうど番頭が初めて小梅さんのお供で初めて武夷山を訪れるまさにその日に発生したので日付まで覚えています。上海浦東空港から武夷山空港への便の搭乗ゲートの隣りが成都行きの便のゲートで、マジックの手書きで書かれた「成都行きフライトはキャンセルになりました」という紙が突如貼り出さるのを、事情を知らない番頭は「中国ってやっぱこういう所がいい加減だよなあ」と半笑いで見ていました。とんでもない地震があったらしい、というのは機内で隣りに座った学校の先生をしているという中国の女性から聞きました。
滞在していたホテルでも募金の呼びかけ。コックさん、フロントの人…従業員さんたちが列を作ってロビーの真ん中に置かれた募金箱にお金を入れていました。何か他人様の不幸をプロモーションに利用するのはどうかなあ、とちょっと疑問でしたが、番頭もほんの気持ちですが募金いたしました。
その後も四川省内だと2013年4月に成都の南西、雅安市で。その近辺だと2010年4月に青海省玉樹、2014年には8月に雲南省北部の四川省に近い昭通市、10月にはプーアール茶の産地として名高い景谷県で、それぞれ大きな地震がありました。
台湾に目を向けると1999年の921集集大地震以来、凍頂や梨山といったお茶どころのある南投県での地震が続きました。2009年11月南投県名聞、2013年3月南投県仁愛と凍頂から遠くない場所を震源とする地震。ニュースを聞くたびに慌てて劉さんのところに連絡して無事を確認し胸を撫で下ろしました。
2016年2月には高雄縣美濃で大きな被害を伴う地震。台南市の大きなビルが倒壊した画像をご覧になった方も多いかと思います。
四川省もそうですが、台湾や中国のお茶どころ、特に高山茶や野生茶の産地は地形上地震が多いところも多々あるようです。青海省、四川省、雲南省にまたがる複数の活断層帯は地震の巣と呼ばれるほどです。加えて台湾の茶産地は台風の被害にも遭いやすい場所にあります。 お茶屋なのでもちろん茶葉への影響というのも心配ではありますが、とにかく人的被害が少しでも軽い事と、被害が出てしまった地域の一日も早い復旧と復興を願わずにはいられません。
今日は関東地方から西のほうは厳しい暑さになりそうです。東京は今年一番の37℃の予想。営業しておいてこんな事を言うのも何ですが、今日は不用不急の外出は避け、涼しい室内で静かにお過ごし下さいませ。お茶は今日じゃなくても買えますんで。