本日は6時過ぎに閉店いたします。ご不自由をおかけし申し訳ございません。金○○。
お隣の国のあの偉いさんもそういやそんな名前っすね、一族あげて。金庫番、金婚式、金沢駅…けっこうありますね、こうして考えると。
番頭でございます。季節の変わり目だからか、それとも日々進む老化のせいか、ちょっとお疲れ気味でございます。肩胛骨のちょい下あたりにある「熱の巣」が痛痒くなってきたんでそろそろ例の知恵熱が出ないといいんすけど。
ちょいとスロースタートを決め込んで、ぼーっとお茶の準備をしながら今日の予定を段取りつけたりしています。
今日のお茶は金牡丹。金○○って名前の中国茶はけっこうございます。茶荘のお茶だと金観音、金毛猴、金萱茶なんかがそうです。金駿眉って紅茶もありますね。すぐには浮かばないけどまだまだありそうです、金○○。
金牡丹は黄観音、金観音、黄玫瑰の親戚筋で、岩茶の中ではフラワリーなグループに属しています。↑は今年の金牡丹、2017年の岩茶の中では一番遅い御目見得となりました。製茶の順番やら、入荷してからのお手入れやらでちょっと手間取ってしまいましたが、ようやく出来上がりです。
稀少、とまではいかなくてもかなり生産量の少ない品種でどの茶農さんも持っている茶葉ではないようです。今年は5つのロットが選択肢でした。「全部パス!」な場合も多々ありますが、今年はどれもかなり良い出来でだったようです。評茶して特に金牡丹らしさが出ていると思えたものを選んできました…小梅さんが。
気がつくとぼーっとしてて、少し長めになっちましましたが最初の煎です。
金牡丹特有のちょっとトロピカルでこってりとしたクチナシのような香りが茶杯を口に近づけたあたりから漂ってきます。味わいはどっちかというと柑橘っぽいさっぱり系なので、香りと味のギャップに少々戸惑います。強めに出しても渋みや苦味が出る事なくただただこってり感が強くなるようです。
「甘み」「トロピカルな香り」「とろみ」…こんだけ番頭が苦手とする要素がてんこ盛りに入ってるのに、何故かトータルでは好感が持てる岩茶です。高貴とか端正なイメージではなく、親しみやすいけどどこか品があるお茶だと思います。
これで2017年の岩茶は一通り飲みました。今年はフルーティ系、フラワリー系の軽やかさん軍団の出来がとても良かったので番頭としても嬉しい限り、でございます。