ガオヅァ!ワーギョー番頭。
慣れない台湾語で舌噛んじゃいそうですが、今週も元気にまいりましょう。
早いモンで小梅さんの帰国日になりました。4泊5日、年々短くなる滞在日数はインターネットの恩恵であり、そのまま積み重ねた年数=加齢の証しでもあります。お邪魔する側も受け入れる劉さん夫婦も、初めて会った時から9年も経てばそりゃトシも取る訳でございまして。
ともあれ、限られた時間を有効に使って良い冬茶が出来上がって来る事でしょう。やれ嬉しや。
製茶にとりかかっていない時間はもっぱら試飲に費やされます。日頃留守番ばかりで不平不満を吐く番頭が、ああ留守番で良かったと心から思うほどの結構な負荷が胃や心臓にかかります。もっとも、劉さん夫婦も小梅さんも根っからの「お茶好き」ではありますんで、あれこれ議論しながらのお茶三昧は楽しい時間でもあるようで。ま、そうじゃなかったら続かないですし。
劉さんも9年ぶんトシを取ったな、と写真を見てしみじみ。小梅さんは毎年少なくとも1回はお邪魔してるんでそれほど変化を感じないのかもしれませんが、それでも話を聞いていると体力健康面で茶農の仕事もキツくなってきたみたいな事を電話で聞きました。娘さんも息子さんもそれぞれ後は継がず、台中や台北でお勤めされているので後継者不在はちょっと心配です。劉さん家に限らず、また台湾に限らずこの問題はいつまでも付いて回りますね。
9年の年月とそれぞれの加齢は食卓の献立からも感じられます。
2009年から2014年までの献立画像と比較すると、今年のおかずは消化優先胃もたれ断固拒否!的なものが多く見受けられます。↑がお昼ご飯なせいもありますが。素食(ベジ)っぽくもありますが、相変わらず美味しそうです、タケノコ竹の子筍、うう食べたい。
夜は珍しく外食。「漁家村」という麓の竹山鎮にある魚料理のお店さんのようです。何か良い感じの風情っすね。
虱目魚虱目魚アンド虱目魚、のち肉燥飯。虱目魚は「サバヒー」つう、台湾の誇る大衆魚です。どっちかつうと台湾の南のほうでより食べられている養殖魚です。「下魚(げざかな)」ってヤツですね。淡白で油が多くない身で小骨が多いんで調理法がある程度限られてしまうようですが、サバヒースープとかサバヒー粥はしみじみ美味しいです。サバヒー、ってのは虱目魚の台湾語読みらしいす。
何かお腹にやさしそうでもあり、腹もちが悪そうでもあり。
ま、くどいようですが9年前より9歳トシ取ってる訳で、食べ物の好みもそれ相応に変わりますわなあ。
帰国の朝。奥さんの作ってくれたスープをいただいて台中の駅へ。
LCCなもんで機内食別料金。「せっかくだから空港で小籠包でも食べますう♪」とケチ合理主義の小梅さん。
あのね小梅さん、LCCは古い第1ターミナルのほうだから空港グルメは期待薄っすよ。
サンプル程度だけど出来たての茶葉を持って帰ります、との事。楽しみ楽しみ♪