水曜日でございます。
小梅さんはおとついの晩無事に帰国いたしました。茶葉はそれこそサンプル程度ですが、焙煎籠やらなんやらと結構な荷物だったんですが、あいにく今回はLCC利用で第3ターミナルに到着したもんで宅急便カウンターが無く、そのまんま荷物を抱えて空港バスで帰ってきました。
昨日は荷ほどきと現地でお世話になった皆さんへのお礼の電話だといった作業もそこそこに、早速評茶です。
朝イチから溜まっていたおんも仕事を片付けた番頭が1時過ぎに戻ると、まさに評茶せんとす、的状況になっておりました。運が良いのか悪いのかたまたま居合わせてしまったお客さまも巻き込んでの試飲。嫌な顔一つ見せずお付き合いいただき恐縮です。まずは4種類、例によって予備知識も茶葉の情報も無い全くのブラインドテストです。
お客様は勿論、番頭にとってもお初の冬茶です。出張疲れでまだぼーっといている小梅さんが珍しく最初の煎の抽出時間を大間違いするというハプニングがあったものの、お陰で評茶にしては珍しく優しい味わいと香りを楽しむ事が出来ました。
劉さんところで朝から晩まで毎日試飲してきただろうに、なんで小梅さんは初見のように一所懸命に飲むんだろう?記憶力が無いのかしらん?などと決して声には出来ない素朴な疑問を持ちつつ、番頭も一所懸命に試飲しました。明らかに番頭よりお付き合いいただいたお客様のほうが真面目に試飲してはいましたが。
発酵の度合いは概ね一緒で右二つがやや乾燥に時間を掛けたかな、という印象です。番頭は左から2番目の爽やかな香りと3番目のふくよかさが好印象でした。お客様は二人とも一番右のかなり味のしっかりした凍頂らしいお茶に好感を持たれたようです。
台湾茶、ことに高山茶高冷茶が好きな方は左の二つがあるいは好みかな、と思います。
んで、番頭には大体察しがついています。小梅さんが今回選んだのは右の二つ、それも一番右のしっかりした味わいのヤツです。
冬茶は取れ高が少なく、かつ人気があります。なので小梅さんはその場で劉さんにどのロットをどれだけ買います、という注文を出している筈です。なので昨日の評茶は選定会議ではなく、出張報告兼お披露目、なのですね。 次に出てくるのは「稟議書」ではなく「注文書控」、という事です。ま、小梅さんが絶対的決定権者ですんで、お茶と茶器に関しては。くどいようですが、番頭は↑の左のほうが現時点では好みだな、と思いました。「現時点では」と条件がついているのは、茶葉つうのは入荷してすぐに売り切ってしまうものもなく、買ってすぐに飲みきってしまうものでもないからです。 小梅さんが茶葉を選ぶ時には、ある程度時間が経過した時により美味しいのはどっちかしら?という点も考慮してるんですね。あきないですんで。
今日も朝から試飲です。サンプル程度、と書きましたが逆に言えばじゅうぶんサンプリング出来る量を取り急ぎ持ち帰りましたんで、試飲をご希望のお客様はお気軽にお申し付け下さい。今週いっぱい、小梅さんが広州に出掛ける前がチャンスです。
お茶請けもあるでよ。