明日(20日/土曜)は10時から6時まで、明後日(21日/日曜)は10時から4時まで営業いたします。
小梅さんの2月の滞在先海南島。MLBのスプリングキャンプかっ。アリゾナ州ピオリアかっ。最低と最高の気温差が少ないのは低緯度ならではっすね。
いっぽうこちらは小梅さんの生まれ育った黒竜江省哈爾浜市。海南島との気温差50℃以上。中国は広いんすねえ。
そこまでじゃないけどやっぱり寒いぞ日本の冬。つう事で今朝も今朝とてまずはお茶。凍頂冬茶を選びました。
ブログでは11月の真ん中あたりで
「冬茶、出来」とご案内したきり、すっかりほっぽっていましたが、ちゃんとその間に劉さんは小梅さんが選んだロットの分を製茶して出荷してくれました。どうもね、毎年凍頂冬茶の時期は広州の展示会から福袋とドタバタするんで書き忘れがちです。
結局二者択一で小梅さんが選んだのは発酵がしっかりしていて味わいのどっしり強いほう。色んな方に試飲していただいたのですが、番頭が予想していた「軽やか系圧勝」ではなく、意見がわれたものの今年の冬茶は「どっしり系辛勝」ってな感じでした。どちらも茶葉本来の持ち味をより引き出すように製茶してあるのでそれぞれ美味しいのですが、凍頂冬茶はやはり腰の据わったしっかり目の味わいのほうがより美味しさが際立つようです。
岩茶のような強い赤みはなく、高山茶のような淡い黄色でもない、濃い黄色に少しだけ橙色が混じったようなお茶の色です。春茶と較べても白っぽさが少ない、しっかりとした色みが見てとれます。
口に含むと独特の「甘渋さ」がいっぱいに広がります。華やか系岩茶の甘みや、プーアール熟茶の甘さとは種類の違う抜けの良い甘みです。薄い渋みと薄い甘みがミルフィーユのように幾層にも重なって一つの味わいを作っている、そんな感じの味わいです。
評茶じゃないんで、抽出時間は時計の秒針を頼りにざっくりと。そういやこの時計は劉さんのところから小梅さんが譲り受けて来たんでしたっけ。年々周りの竹の曲がりが大きくなってなんかますますいい感じになってます。
冬場なんで茶葉も茶壺も冷めやすいです。間髪置かずに次々と煎を重ねていきます。飲むほうも大忙しです。
茶葉がみるみる開いて茶壺いっぱいになっちゃいますが、気にせず注いでいきます。
飲み進めるにつれ徐々に味も香りも減衰していきますが、まだまだこの程度の開きかたならあと2〜3煎くらいは出そうです。
開店準備があるので今日はここまで。葉底の枝を見ると、しっかりと発酵してあるのが判ります。こんだけ枝を残して雑味が出ないように出来るのは発酵やら乾燥が適正に出来ているからっすね。
試飲でお出しする事が多いんで入荷後それなりに回数飲んではいましたが、あらためて飲むとやはりしみじみ美味しい凍頂冬茶。新茶でご用意しておりますのでお気軽に試飲もお申し付け下さいませ。
皆さま良い週末を。