
こんなん出てました。
一月以上前に出たぴあMOOKの「東京食本」。銀座、池袋、上野・浅草に続くシリーズの4冊目つう事です。
こんな感じの情報誌には「日本橋・人形町」は、ちょうど上野・浅草みたいな感じで日本橋を主に古くからある伝統の町人形町をプラスしたセットで取り上げられます。
今回もその線で日本橋・人形町とその周辺の美味しいお店がズラリと紹介されています。
かなりビジュアルが訴えかけてくるんで空腹時には読まないほうが無難かと思われます。

昔はグルメ本といえば地域別に、というのがお約束でしたけど、最近はテーマごとに分けられているものが多いっすね。スマホの普及とかもあるんでしょうが、行きたいところを絞ってから場所は後で調べればいいや、って事なんすかね。考えてみたら「どこで食べる?」より「何食べる?」のほうが優先順位は高いかもしれないです。
老舗からがっつり系まで、サンタツさんあたりと較べるとよりオーソドックスなトピックなんでこの界隈に普段あまり縁の無い方でも判りやすいか、と。

よし梅さん、魚久さんを始め人形町の誇る老舗さんもずらり。サンタツさんとかだと一捻りして同じよし梅さんでもお総菜部やその上にあるカフェのほうを取り上げたりするんでしょうけど、こういった良い意味での「ベタ」のほうが情報としてはありがたいかな、とも思います。偉そうに書いてますけど、そういや番頭もちゃんとしたよし梅さんにはいまだにお邪魔できていませんもの。

茶荘の並び、NO FISH, NO LIFEでお馴染みの「きてれつ」さんもコース仕立ての美味しいお刺身とともに紹介されています。使っている器がですね、これまたいいんすよ。

もつ鍋やましょうさんのお向かいのNOVOさんも。こちらは何度か1階のカウンターでサク飲みした事がございます。5時7時のハッピーアワーがお得ですんで、茶荘帰りにちょいと一杯ワインでも…てな時にはおすすめです。

これまた定番のトピックです。鯛焼き、お煎餅、がんも…。意外と知ってはいるけど入らないお蕎麦の東嶋屋さんも出てますねえ。個人的には中華の生駒軒さんとか焼き鳥の十五さんなんかが出てるともっと嬉しいっすねえ。どっしり安定感のある老舗さんは別にして、入れ替わりの激しい甘酒横丁のお店さん。たぶん家賃とかすごくアレなんで大変だと思いますが、とにかく皆さん頑張って下さい。

福そばさん、きうちさん。人形町の誇る独立系立ち食い蕎麦屋さんも。何か嬉しいっすね、自分の事じゃないのにちょっと誇らしかったりもして。そういや日本橋昭和通りのそばよしさんも昔人形町交差点んところにお店あったんすよ。美味しかったなあ。

えっ、オレぐらいしか行かないと思ってた…てなお店も実は読んで見ると人気のお店さんなのかもしんないなあ、と。番頭のご贔屓、お蕎麦の丸富さんの斜向かいにある古びた町の中華屋さん。いっつもおばあちゃんが1階のテーブル席でタバコ吸ってて、決して居心地の良い店ではなかったけどミニカレーとかミニラーメンとかがあって便利なお店さんでした。今は夜やっていないみたいなんでお邪魔出来なくなっちゃいましたけど。なんでしょう、自分のお気に入りのお店さんが紹介されると嬉しいような、ちょっと困るような。

買って来たばっかなんでまだ全部は読んでませんが、なかなか基本的なツボをしっかりおさえた実用的なガイド本だと思います。
例によって人形町大通りの文教堂さんに山ほど積んでありますんで、ご興味ありましたら是非。