
まだ10時前だつうのに外の陽射しが真っ昼間のようです。気温も現在24℃。なんつうか、初夏っぽい朝になりました。
肌寒くなく、かといって蒸し暑くもない気持ちの良い朝、とはいえまだ身体は気温の変化に対応しきれてはいないようです。

季節的には凍頂の春茶だの雲南の緑茶だの、もうちょい暑ければ岩茶の奇蘭あたりでさっぱりしたい所ですが、今日は身体のアジャストも兼ねて伝統凍頂烏龍茶にしました。

高発酵で軽焙煎。昔ながらの凍頂烏龍茶の作り方とレシピに沿ったお茶です。軽発酵無焙煎の高山茶もそれはそれで爽やかで美味しいですが、番頭は台湾茶、といえばこのお茶、というくらい伝統型の凍頂烏龍茶が好きです。
もともと中国茶・台湾茶というのが好きになったきっかけがこんな感じのお茶だったから、というのもあります。知らず知らず思い出補正がかかってるのかもしれません。

高雄の工業区の中にある友人の会社で、隣接する工場から上がってきたばかりのサンプルと仕様表を見ながらあれやこれやと議論していた時、窓の外の強い陽射しと対照的にほの暗い会議室で飲んでいたお茶がこんな感じでした。もちろんもうちょいリーゾナブルなお茶だったとは思いますが。短い滞在に詰め込んだ何社ものミーティング。喉を潤す為のお茶が何か不思議と美味しく感じた時があって「あれ、このお茶美味しいなあ」。
今思うとそれが劉さんの伝統凍頂烏龍茶を始めて飲んだ時であり、あまりお茶つうものを意識した事がなかった番頭が台湾のお茶というものを認識した時だったようです。

それから20年くらい経ち、一応はお茶屋の番頭になったんで思い出補正に任せて美味しい美味しい言っててもしょうがないので、できるだけ客観的に飲んでみました。
発酵がしっかりしているので味に厚みがあります。焙煎由来の味わいと香りは岩茶のようにこってりとしたものではなく、さらりとしたクリアなものです。その為甘みはあまり強く感じられません。
味わい深いというか、広がった味わいを飲みながら探してまとめる作業をしたほうがこのお茶の美味しさはより引き立つようです。
一所懸命に飲まないといけない…お茶屋の番頭にあるまじき発言ですがそんな感じのお茶ですね。もちろんぼーっと飲んでも美味しいお茶ではあるんですが。

びろ〜んと葉底が広がるまで楽しみました。発酵がしっかりしているのは茎や葉脈がしっかり赤みを帯びているのでわかります。
相変わらず美味しいお茶でした。