
鳳慶紅茶が入荷しました。
「ふぉんちん」という読み方で覚えてください。普通に音読みすると何かとアレみたいですんで。
鳳慶、というの雲南紅茶の名前です。鳳慶大葉種という雲南固有の品種名であり、もっと広義には雲南省臨滄市鳳慶県という地名でもあります。
鳳慶県は雲南紅茶、いわゆる滇紅(てんこう)の故郷として知られる、でもなんだかのんびり浮世離れしたのどかな田舎です。

鳳慶は滇紅の持ち味であるちょっとこってりとした甘みが楽しめる紅茶です。黒糖っぽい=カラメルっぽい甘みで、強いものだと焼き芋のようなねっとりとした甘さを感じたりもします。葉の縒りが細くて金毫をまとったオレンジ色の葉が多く入っているほうがよりこってり感が強く、また柑橘ぽさも強く感じられます。
あまりオレンジの葉の割合が多くかつうぶ毛が残っている場合は、麺つゆのような出汁香すら感じられるのでこのあたりの塩梅は飲んでみないと判断が難しいです。

鳳慶紅茶は小梅茶荘の定番のお茶の一つです。甘みが強く渋みが出にくいので夏場の水出しティーバッグではフルーティな奇蘭と並ぶ人気のお茶です。ちょっと長め、15時間くらいで作るとノンシュガー/ノンフレーバーとは思えないちょっとびっくりするような味になります。12時間くらいでさっぱり作るのもおすすめで。
人気のもう一つの理由は値頃な事です。孟宋古樹や宜興紅茶と較べるとそのコストパフォーマンスの良さは「ちょっと中国紅茶も試してみようかしら」という方にも「とにかく普段使いでいっぱい飲むんです」という方にも支持されています。リピーターさんが多いのも鳳慶の特徴です。

滇紅もここんところ年々人気が出てくるにつれて値段がどんどん高くなっています。金毫が多い若い芽や葉のものはちょっと引くくらいの値段がついたりしていますが、まだまだ探せば美味しくて値頃なものも手に入ります。ギリ、ですけど帳場的には。なにせ「25gで千円」という値段も込みで鳳慶、ってのが小梅さんの考えなんで番頭には逆らいようもありません。
今年も美味しい鳳慶が何とかお値段据え置きで出せそうなのでまずは一安心です。
今年の鳳慶は柔らかさの中にしっかり味の芯がある紅茶らしい紅茶です。渋みが少ないのは相変わらず、でちょっとねっとり感控え目かな、って感じです。飲みやすい、あまり滇紅っぽさを前面に出さない上品な紅茶に仕上がっています。

試飲も出来ますのでお申し付け下さいませ。