
お客様からお庭に咲いた花の写真をお送りいただきました。
どのお花も綺麗で、大切に丹精されているのが画像越しにでもよくわかります。
その中でひときわ目を引いたのは黄色いバラです。白状してしまうと、番頭は花を見るのは大好きですが、花の名前は詳しくありません。どんなバラなのか、果たして本当にバラなのか、というくらいなのですが、やはり綺麗なものは綺麗で、目も心も洗われるようです。

送っていただいたお花の画像をスマホに落としたらお茶の準備です。お茶飲みながらスマホで調べ物したりする事が多いんで茶盤の横には簡単なスタンドを置いてあります。
何飲もうかな、と決まらない時はなかなか決まらないんですが、今朝は迷う事なく「黄玫瑰」を選びました。黄色いバラ…厳密にはメイクイはバラ科バラ属の「ハマナス」の事らしいんすが、ほぼバラつう事で。

2017年産の岩茶です。
黄玫瑰は黄観音・金観音・金牡丹と同じグループに属する品種です。在来種ではなく研究所育ちの新品種です。
親が黄金桂と黄観音、だそうです。もともと黄観音が鉄観音x黄金桂(黄旦)の掛け合わせなのでちょっと複雑ですが、両親の持つ長所が良く出たお茶です。

金牡丹と同じように、やや短めの時間でさっと出します。キンモクセイの香りを持つお茶はだいたいそうですが、長く置くと香りがくどくなってしまい、その分味わいがぼやける傾向にあるようです。ちょっと物足りないかな、くらいで1煎目を淹れた方が心穏やかにお茶の時間を楽しめるかな、と。番頭は甘い香りが得意ではないせいもありますが。

喉越しはすっと爽やかです。出来たて入荷したての時はもっとフラワリーさが前面に出ていたように記憶していますが、一年経ち,その間に火を少し足したせいもあるのか、フラワリーな香りにフルーティな味わいが加わったようなハイブリッドなお茶になっているようです。極端に書いちゃうと金観音に奇蘭を混ぜたような感じの香りと味です。さっぱりしているようでいて茶海と茶杯の杯底香はちょっとこってり。夏の海かプールをちょっと思い出しました。たぶんサンオイル…商品名を出してアレですがコパトーンのにおいにちょっと似てるのかもしんないす。あれ?トロピカル、って書いたほうが良かったかな。

味からも香りからもバラっぽさを感じ取れないまんま、でも美味しいんで煎を重ねてお腹タップンタップンになるまでいただきました。
水出しにしても美味しそうではありますが、今朝みたいな気持ちの良い朝にアッツアツでさっぱりと淹れて楽しんで、後半の数煎をためておいて冷めたら冷やしておく、って飲み方もアリだと思います。

軽やか系岩茶の当たり年だった昨年の中でもこの黄玫瑰は中々の出来だと思います。毎年こんなのがコンスタントに手に入ると楽、なんすけどねえ。
…てな事をぼんやり考えながら、スマホ画面いっぱいの綺麗な花を眺める木曜日の朝、でございました。