月曜は旧暦の端午節。中国でも国民の祝日です。
貴重なお休みを利用して小梅さんは短い里帰り。粽子をしこたま作り親戚一同とお祝いします。そもそも端午の節句って何を祝うんでしたっけ?
小梅さんの生まれ育ったハルピンは、かつての帝政ロシア時代の街並みや建物があっちこっちに残っていて、かつ旧満州の時代の建物も残っていたりして、中国の都市の中でもちょっと異色のエキゾチックな街です。写真はロシア正教会の聖ソフィア大聖堂。このあたりの旧市街にはロシア料理の老舗や日本橋三越のような歴史を感じさせる堂々とした佇まいの秋林つうデパートなんかもあります。
マイマス40℃にも迫る厳しい寒さが続く冬の後、短い春ともっと短い夏がやってきます。朝晩涼しいのでこの時期はとても過ごしやすいんだとか。いいっすねえ、何か空が広くて。
言うても1,000万都市なのでちゃんと茶城もあるみたいです。せっかくのお休みなんだからのんびりしていればいいのに、早速小梅さんは茶城見学に出向いたようです。
「白茶が目立ちますねえ」と小梅さん。
流通がまだまだ未整備だった10年前はお茶といえば花茶か八宝茶、ってのがハルピンの定番だったそうです。沿海州と違って緑茶文化圏なので黒茶や岩茶はあまり日常的には飲まないのだとか。白茶人気もむべなるかな。
町のマーケットも端午の節句の買い出しで大繁盛です。トラックの荷台や大きな台車をそのまま屋台にしているお店が多いんですって。
のんびりも今日まで。明日は一路帰国の途につきます。
「もどったら試飲会をします。準備をしておいて下さい」
…何をどう準備すればいいんでしょうか、ねえ小梅さん。