どもっ。
女主人と番頭の二人でお送りしております、小梅茶荘ブログでございます。

今朝は新しい茶壺のご紹介から。
全部で4種類、全て楊琴さんの作です。
左の紫泥は「井欄」。正確には井欄というオーソドックスな形をもとに楊さんがアレンジを加えたものです。把と嘴の立ち上がりの円周がややシャープです。口も大きめにとってあるので茶葉の出し入れもストレスなくできそうです。
右側は六方蓮子。滑らかな曲面ではなく、カクカクと六方になっています。どこか剥いた柿を思わせる、人気の高六方にも見られる円壺と方壺のハイブリッドのようなデザインは直線と曲面の併用と得意とする楊さんならではです。

左は紫泥の「飛翔」というちょっと変わった形の茶壺。井欄とも石瓢ともちょっと違う、既存の型に分類しにくいユニークな形です。アダムスキー型、すかね強いて言えば。大きめで返しが二つついた把はとても扱いやすそうです。ちょっとサイズに対して嘴が細く感じられますが、茶水の出はスムースです。
右側は高六方。売り切れていた人気の紫泥も入荷しましたが、こちらは豆清砂を使ったもの。紫泥より約10ml小さめです。番頭個人としては今回の4種類の中ではこの豆清砂の高六方が一番のお気に入りです。楊さんが大事にしている勝負土の一つですが、他の豆清砂の茶壺よりもお求め易いお値段なのも好印象です。プーアールの生茶なんかに使うと綺麗に育ちそうですね。紫泥のものと同じで茶水がストン、と早く綺麗に出るので抽出時間の短いお茶全般によく合います。
以下、4種類の茶壺の画像です。
いずれも茶荘の棚に並んでおりますのでお気軽にお手に取ってご覧くださいまし。