13時現在、人形町のある中央区の気温は34℃、体感気温は44℃ですって。それでも人形町界隈は都心の中では風通しが良くてちったあ過ごしやすいほうだと思います。
ほぼ全国似たり寄ったりの猛暑。出来るだけ涼しいところで息を潜めてるのが正解っすね。
武夷山は奇岩と曲がりくねった川から山水画の世界のような深山幽谷のひんやりとしたイメージを持たれがちですが、どっこいかなり暑いです。緯度でいっても沖縄と同じくらいなんでそりゃ暑くても不思議ではありませんけど。
そもそも美味しいお茶が育つ場所というのは朝晩と日中との気温差とか霧が出やすい云々以前にまず陽当たりが良くないといけません。正岩茶の名産地を表す「三坑両潤」という単語からも何となく陽当たりの悪いじめじめした場所のほうが適しているように思っていまいますが、それでも生育に必要な日照はちゃんと確保されています。
なので、武夷山は「暑い」のと「紫外線がエグい」、つう事になります。
武夷山観光の目玉の一つ、九曲渓の筏下りも、川を渡る風が気持ち良いとはいえ遮るものの無い直射日光と紫外線、プラス川面からの照り返しがハンパないようです。観光筏ですんでそんなスピードも出ませんし。日焼け対策を怠るとエラい目に遭いそうすね、この感じだと。
こちらも目玉の天游峰登山。よく熱された岩の上を登っていきます。旅館の晩メシの陶板焼きとか溶岩焼きの具材になった気分が味わえます。5月くらいの気候でも十分バテるアトラクションですんで真夏に登るならそれなりの準備が必要になりそうです。混んでますし、いつも。
世界遺産の観光地としての武夷山の中心地は風景区と呼ばれる、一般車の立ち入りが規制された保護区です。大紅袍の母樹だとか、天心禅寺、一銭天なんかも全部その中にあります。平均標高が海抜約400メートル、東京でいうと高尾山が約600メートル、その途中にあるビアガーデンが約500メートル。武夷山は思ったより低いところに位置しています。そのぶんアクセスが良い、という利点もあるんですが。
ともあれ、せっかくの夏休みだからちょっと足を伸ばして武夷山へ、とお考えの方は暑さ対策とUV対策をを万全に。
帽子や日傘、グラサン。首筋を守れるようにタオルや襟のある服。足場は決して良くないんで歩きやすい運動靴。スポーツドリンクや水のペットは売ってますけど、粉末ポカリなんか持って行くといざという時役立ちます。あ、後忘れがちですが手袋(軍手ね)。虫除けと虫さされの薬も茶畑歩く時には必須です。
ちょい大袈裟に書いてしまいましたが、脅かすつもりじゃござんせん。備えあれば憂い無し、って事で。