明日(17日/土曜)は10時から6時まで、明後日(18日/日曜)は10時から4時まで営業いたします。
鹿谷の劉さんからEMS.。中身は待ってました!の出来たてほやほや冬茶のサンプルです。
いつもの通り、色分けや番号が書いてある真空引きされた袋。今回は5種類です。いつも通り、と書いたものの、毎年送ってもらっているのは春茶のサンプルでして、冬茶は今回が初めてです。毎年小梅さんが劉さんところでお茶摘みから製茶までべったり張り付いてその場で決めてきちゃうんでサンプルは小梅さんと一緒に帰国するんですね。んなワケでちょっと今冬は緊張したりしています。
と言っても今朝現在、番頭が出来る事はそんなに多くありません。まずは評茶の準備のイロハのイ。茶盤の上を更地にします。ここに鑑定杯・鑑定碗・茶海…といった「評茶セット」がズラリと並ぶのですが、どのサンプルをどの既存のお茶と比較するのか、とか色んな思惑が小梅さんの専権事項なので番頭が出来るのはここまで。
がらんとした茶盤の上で朝のお茶です。普段は茶玩だの養壺してる茶壺だのが並んでる茶盤もこうしてあらためて見るとやっぱデカいんだなあ、と気づきます。固定資産税対策に…となんとか建託あたりがアパート建てませんか?と営業かけてきそうなくらいの空き地です。
今朝のお茶は人形町。小梅茶荘のハウスブレンドの岩茶です。開店以来変わらず25g=500円のワンコインで、それでもちゃんと岩茶としてのクオリティを保っているおいしいお茶です。消費税が5%から8%になり、岩茶の価格が高騰し、人民元が高くなるたびにお買い得感が増していく不思議なお茶でもあります。番頭的には10%になったらもうさすがに無理なんじゃねえの?と思っていますが、人形町ブレンドと小梅ブレンドは小梅さんが一番大切にしている「美味しいお茶を気軽に飲んでいただきたい」精神の背骨みたいなお茶なので意地でも続けていくと思います。飲ませたがりだかならあ、あの人。
お値段以上、ニトリ…ちゃうわ、お値段以上にお薦めなのが、この人形町がなによりオーソドックスな岩茶の味や香りを確認出来るお茶、という点です。岩茶をこれから飲んでみようかな、という方には「ああ、こんな感じなのね」と。ある程度岩茶を飲んでいる方には物差しとして。いわば座標軸(0,0)のような岩茶なのでこのお茶を基準に味や香りの傾向をつかむと岩茶というお茶がより身近にかつ簡単に判るかな、という感じです。
もちろん、クセが無くてコストパフォーマンスがすごく高いお茶なので、岩茶である事を意識せずとも普段使いの「ウーロン茶」として飲んでも美味しいです。ご近所の飲食店さん、特に和食系の居酒屋さんや料理屋さんでもこの人形町は人気です。お値段もそうですが、料理やお酒の邪魔をしないお茶ですんで。
小梅さんの指示で今朝も5時半から焙煎籠フル稼働。籠の上にあたる天井にはみるみる再結晶化したカフェインが綿毛のようにくっつきはじめます。今朝からは小梅さんがブレンドした人形町の茶葉の焙煎にかかります。なにせ量がハンパなく出る売れ筋なのでしょっちゅうブレンド→焙煎→袋詰め、のサイクルを繰り返さないといけないもんで。
小梅さんが来たらさっそく凍頂冬茶の評茶です。続きはまた後ほど。