ビューテホーサンデー!!番頭でございますよ。
7時前に出勤した小梅さんのお陰で今朝は大名気分で。久し振りに「淹れてもらう」お茶からスタートです。
見慣れないビジュアルの茶葉は「曼枝一棵樹」と書かれたサンプル袋のものです。
プーアールの生茶、緊圧していない散茶です。ええと、記憶が曖昧ですがコイツは何年か前に試飲用の茶葉の棚で見かけた記憶があります。
緑色の茶葉がだいぶん枯れ葉っぽくなった茶葉。松前漬けになる直前のスルメみたいな感じの色合いは、たぶん経年の賜物ではないかと思います。散茶は緊圧した餅茶と較べると熟成が早いので変化も振り幅も大きいです。
【棵】は中国では植物の単位として使わる漢字です。一本二本の「本」でもありますが、一番しっくり当てはまるのは「株」っすかね。
「一棵樹」は一本の茶樹って事で、日本語に直すと「単株」、中国茶の世界では「単叢」が同義語のようです。一本の茶樹から作られたお茶、って事になります。ウィスキーでいうならブレンデッドではない「シングルモルト」ではなく同じ樽から作った「シングルカスク」、みたいな扱いになるんすかねえ。
混ざり物が無い、というのはそれだけその産地の茶葉の特徴が出ているって点では評価されるんでしょうけど、正直言って番頭にはその事自体にそんなに重きを置けません。いや、天の邪鬼的なアレじゃなくて、美味しいお茶である事の要素ではあっても「マスト」では無いつうか…上手い事表現できないすけど。
ま、朝から細かい事に頭を悩ませてるのもなんですので、単純にお茶、としていただきました。
ドライフルーツっぽい果実香とちょっと山椒のようなピリっとした後味。たぶん後者がこの茶葉の「地金」で、後者が熟成のもたらしたもの、なんでしょうか。
朝イチのお茶としてはシャキっとする部分とふわっと落ち着く部分が混在する、ちょっと不思議な生茶、ではありました。
やっぱり淹れてもらったお茶は美味しいです。それを言っちゃあおしめえよ、的な結論ではありますが。