ども、番頭でっす。
7月4日。The Fourth of July、今日はアメリカの独立記念日です。
独立宣言の日、って事で記念日になっていますが、番頭がちょっとの間働いていた工場があるアリゾナ州はまだその時にはスペイン領の一部で、その後独立したメキシコの一部になり、米墨戦争を経てようやくアメリカ48番目の州になりました。つまりまあ、そんな辺境の州で工員をやってたのが1991年の事。もう30年になるんすね。
土地が安かったせいもあって、ちょっと奮発すれば結構な広さのアパートを借りる事が出来た頃です。
↑は当時番頭が野良猫と一人一匹暮らしをしていたTimbertreeつう名前のアパート。2階建て4棟が1ユニットになっていて、そのユニットが何カ所かあるプールを囲むように点在してました。
番頭の部屋の階上には北の方から避寒の為に冬場を過ごしに来てたおばあさん。何かと気にかけて下さいました。階上の「おかあさん」といい、半ば勝手に出入りする野良の「ネコ」といい、何かその後の人形町暮らしと大して変わらないっすね、こうして見ると。
年がら年中晴れてて、「暑い」か「クソ暑い」のどっちかしか季節が無い砂漠の町。最初は感動して写真を撮りまくっていたサボテンも、そこいらじゅうにあるので三日もすれば見飽きました。番頭を見かけるとどこからともなく飛んできて顔に近づいてくるちっさなハミングバードも、慣れればただただブンブンと五月蠅いだけのトリで。
住めば都、という番頭の妙な順応性もこの頃に培われたもののようです。幸い食べるものもメキシコ料理さえあれば何の不満もありませんでしたし。
5時起床。朝5時半始業、8時間シフトの日は午後2時半には終わってしまう、暑い砂漠ならではの午前中勝負な労働時間。3時過ぎにはに買い物済ませて帰宅してプールに首まで浸かって火照った身体を冷やす日常。イヤプラグして黙々と機械や治具でトンテンカンテンするだけなモンだからいつまで経っても英会話も上達しないし、なんとかしゃべれるといってもひでえ南部訛りだし。
でも、何か楽しかったです毎日…暑かったけど。きっと若かったからだな、うん。
慣れない工場仕事でコシいわしたり、チャリ買えばさっそく三日後に車にはねられたり…社会保険のありがたみを痛感した一年でもありました。これも30年経っても相変わらずなんですが。
何かと問題の多い、ジャイアンみたいな国ではありますが、とりあえずお誕生日おめでとう。