
秋ですよ。お茶の美味しい秋。
お茶を楽しむだけなら冬の寒さもまた趣があって良いものですが、日中はお散歩日和で夜長で…という申し分の無い季節ってのは残念ながらいつだって短いものです。そんな秋の訪れと共に楽しむ今日のお茶は…

生茶の頂級易昌号。2011年の茶葉で作られた餅茶です。
昌泰茶業が作るこの易昌号は、行ってみれば定番のシリーズのようになっています。下関の沱茶なんかもそうですが、大手どころの茶業さんが毎年出すこの手の定番ものは、それゆえ生産年によって出来が違っていたり、同じ年のものでも等級やサブブランドがついているものが多く存在します。

茶荘の易昌号は「頂級」という、上位機種のようなグレード名が付いています。言ってみれば易昌号プレミアムとか、易昌グランツーリスモ、みたいなニュアンスだとお考えください。

茶葉は易武産です。易武には広義と狭義があります。
広義での易武は古代六大茶山を含む易武茶区を指します。地域は大まかに書くとメコン川の北東側一帯です。対岸の西南が孟海茶区になります。
茶区とはなんぞや、という方はお手数ですが↑の過去ブログをご覧ください。

狭義の易武はその中の易武山付近を指します。麻黒や落水洞といった名産地の中の名産地、みたいな場所もあり、孟海の布朗山や老班章、臨滄の冰島・昔帰などとバチバチなライバル関係になります。
160mlの茶壺にたっぷり5グラム。10煎以上飲んでも飲んでも美味しく飲める煎持ちの良い茶葉なので、葉底の画像を撮るまでに半日ほど時間がかかります。

ほんわり。
喉の奥で渋みが変化する甘みと、含んだ瞬間に口の中に広がる強いない甘みが時間差を置いて感じられます。口福口福。
もうちょい茶葉少なめでもじゅうぶんに持ち味が堪能できそうです。3グラムくらいでもいけるかな。

易武の野生茶樹を昔ながらの製法で緊圧して作られる易昌号。昌泰茶業がいくつか持つ生茶ブランドの中でも特に人気の高い餅茶です。1990年代のものはその経年ゆえに高く、反対に2012~13年以降のものは一種のバブル期的な高値が付いていて値頃感があまりありません。ギリギリの良いタイミングで買えたなあ、というのがこの2011年の餅茶です。

非常にざっくりとした産地の位置です。ご参考まで。
ようやく葉底。煎が続くのも良し悪しですな。