全国的にお茶びより。小梅茶荘にとっては週明けの火曜日、午前中は台湾茶でスタートです。

劉さんの凍頂烏龍茶が2種類。
どちらも去年の冬茶です。

両者の違いは焙煎の有無です。
採茶日とか畑の畝の陽当たりとか、細かい違いはありますが。
左はじっくりと時間をかけて焙煎をしたもの。右は焙煎をしないいわゆる清香型のお茶になります。
葉の色を見るとかなり左側は赤みが強く、右は緑色が残っているのが判ります。
淹れてみました。
思ったより左側が赤っぽいんで、あれれどっちも焙煎してるんじゃないの?という印象を持つ方も多いと思います。
もっと右側が金色の茶水のほうがコントラストが面白いんですが、まあヤラセ無しでこんな感じです。
一言で言ってしまうと、劉さんの凍頂、特に冬茶はかなりしっかりと発酵させているので、発酵由来の赤みがあるのです。
高山茶や翠玉のような典型的な馴染みのある台湾烏龍茶をイメージすると、味わいもまたかなりどっしりとしています。
言いにくい事ではありますが、その清々しくて繊細なトーンの味わいをイメージして飲むと「あれちょっと渋いぞ」的な印象を持たれるとは思います。
その分、凍頂烏龍茶の冬茶が持つ深みのある味わいが出ている、「昔ながらの」凍頂烏龍茶だとお考えください。

左側の焙煎したものも、発酵はもちろんしっかりとしています。
そのどっしりとした味わいに、時間をかけてゆっくりと焙煎を加える事でコクと甘みを加えたものが左側のお茶です。
左は馥郁焙煎凍頂茶、右は凍頂冬茶。小梅茶荘ではそのように表記しています。

発酵はしっかりとかけるにはその分手間と時間がかかります。
焙煎は更に手間がしっかりかかっています。闇雲に茶葉を加熱するだけだと、お茶は当たり前ですが焦げ臭くて渋みが目立つただの失敗作になります。

そういった伝統的なお茶作りには経験に裏打ちされた実直さ、みたいな物作りに必要不可欠な資質が必要です。
その資質を持っていても、慎重に試飲を繰り返しながらお茶は作られます。
手前味噌ですが、劉さんの凍頂烏龍茶はそれらが茶葉にちゃんと込められた、大胆なようで繊細な茶葉だと自負しています。
自負…はちょっと違いますか、番頭が作った訳ではないんで。

左右逆に撮ってしまったようです。葉底を見ると再び両茶の違いがわかりやすくなります。
番頭には左が見慣れた冬茶の色と姿ですが、近年主流の清香型の典型はもっと緑で、もっと茶葉がくわぱぁ、と開いてもとの葉っぱの姿に戻ります。

浅漬けと本漬けの違い、みたいなものかもしれません。
なので「好みはそれぞれです」としか申し上げようはありませんが、番頭はしっかりと発酵させ、じっくりと焙煎をかけた凍頂冬茶がやっぱり好きです。
春茶や金萓茶はまた別の話で。