
土曜の朝、気温・日照・湿度・風のどれをとっても「良いお天気で」と自然に挨拶が出てしまうくらい。
まさにお散歩日和、お茶日和の人形町界隈になりそうです。

明日、11月1日は日本における「紅茶の日」です。
18世紀の終わり頃、海難に遭ってロシアに流れ着いた大黒屋光太夫一行が帰国出来るまでの約10年間の間、次第にお茶会などにも招かれる機会を得るようになり、1791年の11月には当時の女帝エカテリーナ2世に茶会に招かれ謁見する機会に恵まれました。そこでそれを記念として日本紅茶協会が11月1日を紅茶の日として制定しました。「日本における」というのはつまりそういう背景があっての日だから、です。

世界中で広く愛飲される紅茶。インドやスリランカ、マレーシアなどの産地の物も含め、「お茶」としてはトータルでは一番認知度の高いのは緑茶でも烏龍茶でもなく、やはりまだまだ紅茶だと言っても言い過ぎにはならないでしょう。
中国を起源とする紅茶の流通。その伝播は各国の言語での「お茶」を意味する単語からも見る事が出来ます。
ええと、受け売りというか、番頭もこのあたりはうっすらとした座学からなので一部不正確な部分言葉足らずな点もありますんでご勘弁を。
大きく分けると「チャ」っぽいのと「ティー」っぽいのの二つに分かれます。
「チャ」は『CHA』で広東語源、「ティー」は『TAI』で福建語源です。
ちょっと物騒な例え方をしてしまいますと、広東ルートと福建ルートという二つの流通ルートがあって、最初はポルトガルをバックにして香港マカオを拠点としたグループがお茶利権を握っていて、その利権に目を付けたイギリスグループがアモイあたりに拠点を築いた福建ルートで穫りに行った、って所でしょうか。
英語のティー、フランス語のテ、ドイツ語のテーは福建ルートで紅茶が伝播した名残り、日本の「チャ」、ヒンズー語の「チャヤ」、ロシア語トルコ語の「チャイ」(スペルは異なります)てな感じに当時の流通状況や政情によって大別されています。

そうするってえと、大黒屋光太夫さん達が振る舞われたのは「チャイ」って事になりますね。どんな飲み方したんですかね。やっぱジャムとか入れて甘くしたいわゆるロシアンティーみたいなお茶だったんでしょうか。紅茶に関しては研究も検証も進んでいるので、興味がある方は書籍等で調べていただけると思います。

12時の位置から時計回りに正山小種、孟宋古樹、雲南高山、鳳慶、宜興工夫。小梅茶荘は中国茶屋なので扱っているのは中国の紅茶なのですが、産地や作り方によって同じ中国紅茶でも違いは色々あります。

扱っていない中国や台湾の紅茶もたくさんあります。
祁󠄀門紅茶(キームン)などがその代表ですね。本当はもっと色んな紅茶もお飲みいただけるように揃えられると良いのでしょうけど。これ以上手を広げようにも小梅さんの身体は一つしかないもんで。

明日の当日はお休みですが、茶荘には雲南省・福建省などの4〜6種類程度を常時取りそろえております。お試しセットもございますんで「ちょっと飲んでみようかしら」な方もお気軽にどうぞ。