
一ヶ100gに緊圧されたプーアールの生茶です。

『2017年 下関金絲沱茶 尚品 大雪山』 品名を全部表記するとこんな感じになります。(順不同)
『2017年』これは言わずと知れた生産年です。後述しますが、このお茶の場合はこれも一つの大きな要素になります。
『下関』山口県の都市名ではありません。下関茶廠というメーカーの名前です。下関は勐海茶廠等々と並ぶ由緒正しい大手メーカーの雄で、「沱茶の下関」と称されるように沱茶を得意とするメーカーです。

下関沱茶といえば、というド定番なのが下関甲級沱茶。このカテゴリーの中に様々な限定ものや上級モデルなどが存在しています。
左側が「緑盆」と呼ばれる甲級特制茶。右側が「金絲」です。

『金絲』が意味するのは沱茶に埋め込まれたこの金色のリボンです。茶葉と一緒に緊圧するので、後入れが効かない=偽造が出来ないようになっています。
ここまで=2017年下関金絲沱茶、というのがいわば定番の下関沱茶の中の最上級モデルらしい、という事は想像できます。
残るは『尚品』とい単語です。

『尚品』がついているのは、金絲の中でもさらにちょっと特別な茶葉を使っていますよ、という事を表します。
車で例えるとグランツーリスモでフルエアロでAMGで…てな感じでしょうか。
じゃあ特別な茶葉って何よ?というと『大雪山』という産地にたどり着きます。

大雪山は茶葉の名産地の一つです。
雲南省には勐庫、邦東、永徳という3つの大雪山があります。この場合の大雪山はそのうちの勐庫大雪山です。泣く子も黙る冰島という、老班章と並び称される名産地や小戸寨、豆腐寨といった名の通った産地がある一帯です。
下関金絲沱茶の中でも、特に2017年に作られたものだけがこの大雪山という特別な産地の名を付けているようで、それゆえ『2017年』というのも意味を持っているのです。

茶葉を見る限りそれほどの特別感は見られません。当たり前か。
ただ、若くて柔らかそうな葉や芽から見て取れるように、どっしりとした重厚な味わいではなく爽やかで軽やかなお茶である事は判ります。
大層な名前の割に値段はこなれています。古樹や産地に拘らず、ブレンド技術や大量生産のノウハウを持つ大手ならではの商品力だなあ、と思います。
100g=2,970円はじゅうぶんにお値打ち、だと思います。