ハッピーマンデー、番頭でっす。
縦に長い日本。お天気や陽気も所変わればかなり違いはあります。番頭がマクラに振るお天気の話はここ人形町基準になっておりますんで、多少の乖離はございます。予めご了承ください。
でね、今日は抜けるような青空ではないものの、一応陽は差してて朝っぱらからやや蒸し暑い日になっています。早朝5時のお散歩どきにはもう汗ばむくらいで。
帰ってまずはちべたいのをゴクゴク。今朝は鳳慶古樹と杉林渓の水出しを一緒くたにペットボトルに入れたのを飲みました。どっちもお湯で何煎か淹れた後のものなのでかなり長い時間かけて抽出したものです。
水分補給とクールダウンが澄んだら、今日のお茶を選びます。今日は濃香大紅袍にしました。
小梅茶荘の岩茶の中では濃香肉桂、巌水仙と並んで一番焙煎が強いほうです。焙煎の度合いは弱い方から軽火・中火・足火と大別されますが、この濃香大紅袍は足火です。
大紅袍、というとそのあまたある曰く由縁からいかにも「どっしり強い」イメージがありますが、焙煎が強い反面、もともとの茶葉はどちらかというと北斗のようなふんわりとした味わいと、控え目な花香が持ち味です。名前が先行している故取っつきにくさを感じがちですが、どっしり系を代表する肉桂と較べると本来は軽やかでとても飲みやすい品種です。
焙煎が強いので出来たては火香が強く主張しますが、この濃香大紅袍は2009年~2011年に製茶した10年選手ですんで焦げくささはなく、焙煎由来のちょっとこってりとした甘みが茶杯の底に残ります。
香りや青さが主張せず、かつどっしりし過ぎていないので今日みたいな蒸し暑い日に飲むと、冬の寒い時期とはまた違った楽しさがあります。
水出しには…向いてはいないですね。フルーティとかフラワリーといった水出しで持ち味が出るタイプの美味しさではないので。
熱々に出して冷やして…ってのも、無くは無いですけどそれなら濃香大紅袍より向いている茶葉は沢山あります。例えばプーアールの熟茶なんかですね。
やはり濃香大紅袍は熱々で出して熱々を飲むのが一番美味しく、かつ今日みたいな陽気の日には合うと思います。
飲み疲れしないのでついついのんびり煎を重ねてしまい、忙しい週初めの午前中を台無しにしてしまうのがちょっと怖いですけど。
伝説のボトル入り大紅袍。2007年頃だったと記憶しとります。