よっしゃ今週もそこそこ元気に行きましょうかあ。
ほぼ無休で営業していた頃はかき入れ時の週末が明けた月曜日つうのは、ようやく一息つける日でした。今はいっちょ前に日曜日をお休みにしてるんで、月曜日が週のスタートです。
小雨のぱらつく中、築地に行ってきました。ガイドブックに載っている有名店の並ぶ一角はこんなご時世でもちゃんと賑やかでした。以前を知らないんで比較はできませんけど。
そんな界隈からちょっと離れた一番奥のほうにある波除神社さん。境内の一部を改修されてもいるようで、参拝される方も見当たらず静かな佇まいを見せていました。左っかわにエコ配のチャリが止まってます。配達のあんちゃんが小走りで中から出てきて回れ右。足を揃えてペコリと一礼してからギコギコと次の配達先へ。何かこういうの、良いすね。
宜興の楊さんから今年の紅茶が届きました。宜興紅茶は地産地消に近いお茶なので品定めから買い付け、輸出手配までを楊さんにお任せしています。
作陶家にお茶の買い付けが出来るのかあ?と疑問を持たれるかもしれませんが、何しろ年がら年中宜興紅茶を飲んでる人なんでそこいらのお茶業者さんより宜興紅茶に関しては確かなのです。
広州の展示会での一コマ。自分のブースで楊さんがお客さんに振る舞うのも宜興紅茶。赤い箱に入ってるのがそれです。
作陶家さんは普段は作業机に向かって日がな一日土と向き合ってます。気の遠くなるような細かい作業の連続。ふっと手を休めて力を抜く時の為に手元にお茶は欠かせません。他の作陶家さんはどうか判りませんが、楊さんの作陶風景の画像には宜興紅茶の箱が傍らにある事が多いです。
もともとは宜興はお茶の名産地でもありました。今ではほとんど見る事が無くなった緑茶と、今でも地元で愛され、それだけでなく根強いファン人気も高い紅茶。宜興のお茶は昔の地名である「陽羨」の名を冠して陽羨茶と今でも呼ばれる事があります。
宜興紅茶は「工夫紅茶」と呼ばれる、(当時としては)作り込んだ製法の紅茶です。非常に手が込んでいて繊細な味わいは、どちらかというと大らかで素材勝負という感のある雲南紅茶とは持ち味が異なります。新茶が至上ではないので買える年にまとめて買えば手間も省けるのですが、残念ながら流通量が少ないんで値頃で美味しい茶葉つうのを確保するのが大変なのです。楊さんを以てしても。
さっそく飲んでみました、と言いたいところですが、まだ入荷したてで荷ほどき&検品が済んでません。明日明後日には飲めるといいなあ。飲んだらまた印象とかご報告しますです。乞うご期待、してます番頭も。
3年半ぶりくらいで食べたお寿司は美味しかったす。より観光地化してからの築地は創作系やデカネタ系のお寿司屋さんが元気がよく、造作やメニューにそれほど気を遣わない(褒め言葉です)昔ながらのお寿司屋さんは肩身が狭そうだ、と聞きました。
料理のジャンルは違えど、オーダーバイキングだらけになった横浜中華街とちょいと似てますね。ま、それが悪い事ばかりとも思いませんけど。