
小紅袍を飲むのであります。
鼻と喉がようやく復活したんでようやく岩茶が飲めるわい。イガッタイガッタ。

とにかく一刻も早く飲みたいもんで、ブツ撮りがいつにも増していい加減なのはご勘弁ください。もうね、構図とか考えてられんのです。
とにかくちゃんと淹れる事だけに集中した一煎目。
年数と重ねてすっかり大人しくなったとはいえ、昔のヤンチャっぷりがまだ脳裏にこびりついているせいか、小紅袍を淹れる時は今でも少しドキドキします。慎重に加減をみつつ「ここ」というタイミングで一気に抽出。ブツ撮りどころの騒ぎではありません。

耳鼻科のネフライザーじゃねえんだからそんなに湯気を吸い込まんでも、つうくらいの勢いでガラスのポットの底に残った香りを楽しみます。
マスカットのような爽やかな果実香は、少しこってりとした干したクランベリーのような複雑さに変わっているように感じられます。奇蘭のフーセンガムのような開放的な香りとも紫紅袍のダークチェリーのような深みのある香りとも違う種類のベリー系岩茶です。

やや強めの焙煎ですが、長い年月のお陰で火香はほとんど感じられません。ほんの少しの収斂味と梅酢のような酸味を感じました。
不思議な事に何故か「松茸の味お吸い物」を想起させる何かが口の中に居ました。
…まだ本調子じゃねえのかな。ま、絶好調でも大した事はないんすけど。

体調が戻った嬉しさも相まって、なんかアホほどたくさん飲んでしまいました。これだけハイペースで飲んでも胃にこないのは老茶ならではです。
奇蘭の判りやすい美味しさも大好きですが、たまぁに飲むと小紅袍はやっぱ小紅袍で美味しいんだなあ、と再認識できました。

美味しかったです。
健康ってやっぱ大事ですね、今さらですが。