ぐしっ。風邪引いちまいました。年またぎの福袋騒動から一連の決算&申告、んでもってセール。毎年一段落したこの時期に熱出します。
小梅さんもようやく少し時間が出来たんで、雲南の春燕さんや武夷山の祝先生、鹿谷の劉さんへと電話やらテキストで近況報告と情報収集をしています。
おとついは深夜遅くに宜興の楊さんと長電話してたそうです。楊琴さんは5月の考試に向けてかなり煮詰まってる様子。今回は高工(国家高級工芸美術師)の最終試験でいよいよ実技を残すのみ、って所だそうです。
中国陶芸の世界はピラミッド状のヒエラルキーになっていて、下から美術員、助理工芸美術師(助工)、工芸美術師(国工)、高級工芸美術師(高工)、正高、大師と上がっていきます。正高、大師(及び省名人)はかぶっているのですが、大師クラスになると番頭も知っている有名どころがずらりと名を連ねています。
一般的には「作家物」の作家とは助理以上を指すようです。これは純然たる定義はないのですが、自分の名前やアトリエ名の落款を茶壺に押せるようになるには助理には入っていたいところです。
ちなみに現在はそれぞれおおよそ助理が地方2,800名国家3,000名、国工が830名、高工は410名。制陶だけではなく工芸美術、彫刻、青瓷、陶塑などの様々な専門分野が含まれています。
要するに非常に狭き門、だといえます。
そうはいっても日々の暮らしってのもありますんで、相変わらず一日の大半を茶壺と向かい合って過ごします。同時に土の仕入れをしたり出来た茶壺を窯まで持っていったり検品したり。芸術家であると同時に経営者でもあるので中々しんどそうです。そんな訳で小梅さんとおしゃべり出来るのは深夜と決まっています。業務連絡などはwechatの音声メモでやりとりしてます。文字打つ時間も惜しいのかしら。
おとついは通話中に直近で作った茶壺の画像を送ってきました。もし気になるものがあったら容量とか泥料といった詳細は追って報せます、というシステム。アキバのヨドバシで買ったけっこうなお値段のカメラもこうして見ると十分モトは取れてるみたいです。
個人的には↑の小掇子と↓の井欄っぽいのが好きです。
昨日の緑道の桜。まだ満開ではありませんが、週後半から週明けの予報を見る限りでは今日明日が見頃かなって感じです。春分の日。小梅茶荘は10時から5時まで営業しております。