
ごごごご無沙汰しておりますぅ。
嬉しくてついついテンションが上がってしまいました。

待ってました、の雀舌。今回の武夷山行きの最優先課題の一つがこのお茶でした。
何せ自然が相手のものですんで、欠品したから補充するというように事は簡単に運びません。納得出来るものがなければ何年でも毎年探さなければいけません。現にこの3年ほどは手に入らなかったんで品切れしてましたし。
今年は幸い、出来の良いのが手に入りました。この機会を逃したら次はいつ手に入るか判らないんでありったけ買ってきました。

辛抱たまらん。
さっそく淹れて飲みながら進めていきます。
雀舌という名の通り、茶葉は細長く先端がやや尖った形ですぼまったように少しよじれています。可憐でいかにも繊細そうなルックスです。

高温で淹れます。そのほうが香りがはっきり出るので。その分抽出時間キープがシビアです。長すぎると香りがクドくなり渋みも出ます。
今朝はガラスのポットで淹れましたが、個人的には雀舌は紫砂の茶壺で淹れたほうが「らしさ」が出るように感じます。

茶海から立ち上がるなんとも表現の難しい香り。初めて茶荘に来た時困った挙げ句「飲む香水」なんていう曖昧な造語に逃げた頃からそれは今でも変わりません。
白瑞香にも通じるジンチョウゲの花にも似た芳香と、香木系の少しウッディなトーン。ほの暗いお寺の本堂とか避暑地の昔から在る旅館、そんな風景が浮かびます。

味わいは淡麗。芯に岩茶らしさをしっかり残しつつ、控え目な甘みと若干の収斂味。厚み、甘み、渋みの3つが危ういバランスの上で補完しあっています。
清楚、って言葉も可憐も華麗もどの表現もちょっとずつ合っててちょっとずつ違っているように感じられます。
なんつうか美味しさが表現しにくい所は昔っから変わりません。
役者さんでもアイドルでも歌手でもそうですが、自分が本当に好きなものは「どこが好きなんですか」って聞かれてもうまく説明出来ないですよね。そんな感じです。

褒め殺しになっちゃうとアレなんで少しのネガティブも。
出来たてなのでまだちょっと火の香りと青さの両方が感じられます。たぶんそう時を置かず、そうっすねえ1週間もすれば落ち着くんじゃないかなって思います。何せ本当に焙煎仕立てを急遽手持ちで通関したんで茶葉もびっくりしてるみたいで。

初めて雀舌が来た時から10年ちょっと。その間に色んなお茶をそれなりに飲んできたので流石に「わぁ、何じゃこりゃ!」的なびっくりはあまりしなくなりました。なので今年の雀舌を飲んでもその時みたいな強烈なインパクトは無いのですが、「そうそう、これが雀舌だよなあ」という安心感はあります。再開の喜びも込みで。

出来たて雀舌。昨日小梅さんが袋詰めをしたんで茶荘の棚に並べました。とりあえずお値段据え置きの25g=1,940円、50g=3,670円でございます。番頭の原価計算が追いついて無い今のうちがチャンスかもしれませんぜ。
オンラインショップには後ほど再掲しますので今しばらくお待ちを。