常々疑問なのですが、Wednesday=ウェンズデーだとすると3文字目の「d」はどこに落っことしてきちゃったんすかね。太平洋かな。
ラッキーウェンズデー!番頭でっす。
ようやく夏風邪も治って味覚嗅覚がもとに戻ったのでお預けにしていた軽やか系岩茶を飲みました。
今年の黄玫瑰です。
試飲会に向けての準備でいっぺん飲みはしましたが、今年の黄玫瑰をじっくり単独で飲むのは初めてです。
さっそく淹れます。沸騰したお湯で20秒ほど。
ふんわかと立ち上ってくる花香とともに軽焙煎の岩茶らしい鮮やかなオレンジ色のお茶が入りました。
黄観音や金観音のような赤みが強くない明るい色の、いかにも爽やかそうな色です。
花系の香りです。黄観音や金観音がよりキンモクセイっぽさがはっきりしているのに対して、黄玫瑰はもうちょっとトロピカルで開放的な香りです。出来たてなのでまだあっさりとしていますが、もうちょっと落ち着くとクチナシのような少しねっとりとした香りを纏います。
春のジンチョウゲ(瑞香)、夏のクチナシ(梔子)、秋のキンモクセイ(桂花)を三大香木って呼ぶらしいですが、確かに黄観音や白瑞香と比肩する香りです。
1煎目では口に含んだ時にふわっとした淡い乳香が感じられます。その年によってこの乳香が強い「こってり」と淡い「あっさり」が分かれるのですが、今年のはやや「あっさり」側です。
いっぽう味わいはフルーティです。
奇蘭などと違い、どうフルーティかは飲む時(淹れる時)によって少し違いが出るようです。
ある時はシトラス、またある時はライチ…といった具合に。
今朝飲んだ印象では黄色い桃のようなちょっと酸味もあるさっぱりとした果実香を感じました。枇杷もこんな感じかな。
煎もちは短からず長からず。後半に来て表情を変えたりグイっと盛り返したりせず、ゆるやかに減衰していくイメージです。味や香りに連続性があるのでびっくりもがっかりもなく最後まで飲めます。
たっぷりの茶葉で淹れましたが、黄玫瑰は少なめの茶葉で淹れても煎数が少なくなるだけで極端に持ち味が損なわれる事がないように思われます。
2グラム程度の茶葉でマグカップ2杯分くらい、って飲み方でも暑い時期にさっぱりとお飲みいただけるんではないかと。
冷めると爽やかな酸味も感じられて美味しいです。いっぱい作っておいて冷めたのに氷を入れてゴクゴク、ってのもこの時期お勧めです。
試飲出来ますんで茶荘にお越しの際にはお気軽にお申し付けくださいまし。