ハッピーマンデー!番頭でっす。
お陰様で二日間の試飲会も無事に終わりました。
ご参加いただいた皆さんと一緒にお茶を楽しむ事が出来て小梅さん満面の笑み。
静かに盛り上がる性格なので気がつきませんでしたが、ガス欠になったのかオーバーヒートしたのか終わったら急に動きが止まりました。
本日(14日/月曜)は動きがギクシャクしている小梅さんか、もともとギクシャクしている番頭がお客さまのお相手を致します。多少ギシギシと機械音のようなものが鳴りますがお気になさらず。クレ556ありますんで。
ネタバレになってしまうので昨日は出すのを控えました。
試飲会前の試飲…ややこしいなあ。この後お飲みいただくお茶の中から一種類確認の必要なものを小梅さんに淹れてもらいました。
始まってしまえばほぼ何もしない番頭とはいえ、お出しするお茶についての味や香りなどを把握して何かあればお答え出来るようにしとかないといけないので。
生茶の布朗明前春茶を淹れました。
お出しするお茶の中でこれだけが味の記憶が曖昧つうか、表現の仕方に自信がなかったので。
なんでこのお茶を飲み直してるかというと理由は簡単で、そのほかのお茶はどれも比較的最近飲んだものばかりだからです。
加えてこの布朗明前春茶はパンチが強いアミノ酸バリバリ系とか円融のようなスモーキーさといった説明しやすい特徴がなく、そのくせ11年物という古参でもあるお茶なのでキラーワードが思いつきません。
出自も布朗なんで文句無いんですが、書いてある持ち味読んでもなんとも玉虫色で困ってしまいます。2割5分10本塁打50打点。
”布朗山産のどっしりと強い味わいの茶樹なれど明前摘みの若葉なので柔和。フルーティ+氷砂糖のようなクリアな甘み”
5年経年時、2016年のブログにはこんな感じの小梅さんのインプレッションが残っています。
そこから更に6年経過して、サラっとした茶液はだいぶこってりと舌にまとわりつくようなとろみが出てきました。それでも持ち前の柔らかさは他の生茶とは一線を画しています。
いわゆる笹っぽさが感じられず、強めに淹れても渋みが出ない。老曼峨散茶と共通する部分もありますが、それより更にライトな「付き合いやすい」生茶です。
こういうのが一番表現に困るんすよね。
2016年当時の番頭はこのお茶を「小泉進次郎代議士」と評しました。だって、その頃は今みたくなると思わなかったんだもの。
結局困り果てて試飲会ではこのお茶は味についてはほぼノーコメントで産地とか経年変化などという話題に逃げました。
「普通に美味しい」
試飲をして楽しいのは実はこういうお茶だったりします。二日間とも対バン勝負生茶ラウンドはほぼドロー。
美味しいお茶に余計な言葉は要らない。自己否定な結果で番頭泣き笑いでございました。