
本日は4時に閉店いたします。
ご不自由をおかけし申し訳ありません。

鹿谷の劉さんとこから貴妃茶が届きました。
さも簡単に来たように書きましたが、例によってまあまあ煩雑な手続きを経ての入荷です。
書き出すと愚痴や泣き言だらけになってしまうんで後日にします。とにかく無事到着、よかったよかった。

今日は取り急ぎ入荷のご案内もかねての試飲から。
清香型の春茶や冬茶と較べると暗色がやや強い茶葉です。粒のサイズから見るに葉は大きめなように感じられます。

1煎目はさっと出しで。貴妃茶は発酵が強いので長い時間しっかり置いて出すと香りや味の特徴は出る代わりに渋みも出ます。
まずはあまり強調されない状態で香りと味を確かめます。

茶水から上がってくる蜂蜜やべっこう飴を思わせる甘い香り。貴妃茶は蜜香烏龍茶とも呼ばれるくらいこの蜜香が特徴であり、ウリでもあります。
難しいのはこの蜜香のファーストインプレッションの強さと本来の烏龍茶としての味の厚みが必ずしも一致しないという点でして。
実際、この貴妃茶を選ぶ際に飲み比べたもうひとつのサンプルは蜜香では勝っていたものの、味の厚みが感じられず煎落ちが早かったです。蜜香が強いほうが売りやすいのになあ、と思ったのですが小梅さんは味わいが長く続く今回のロットを選びました。

茶水から漂う蜜香がいわゆるハチが集めた蜜のこってりとしたそれであるのに対し、口に含んだ時の香りは花の蜜そのものであったり樹液のような淡く上品です。
味わいはブドウの皮かブルベリーのようなアントシアニンっぽさがあります。岩茶の奇蘭や紫紅袍と比較すると面白いかもしれません。
最初のほうは高温で香りをガツンと出して、あとはほんのちょっと湯温を下げると渋みが出にくく、かつ蜜香が長く楽しめそうです。

高温で長く置いて出しました。やや渋みが出ましたがそれこそ巨峰の皮のような心地よい渋みで、かつ時間をおいて甘みになって戻る渋みです。
好みは分かれるところですが、番頭はこの渋みはかえって好印象です。

しっかり出し切りました。こうしてみると葉底のシワシワ具合が清香型の凍頂とは異なりますね。
やはりやや育った茶葉で作られているようです。もうちょい若い葉だと頼りなくなっちゃうのかな、劉さんに訊いてみましょ。

今年の貴妃茶、検品と袋詰めを終えたら茶荘に並びます。25g=1,940円、50g=3,670円でございます。
正直、台日両側での検査費とかシャレにならない台湾ドル高を考えるともうちょい…いやいや今日は愚痴は言いますまい。