本日(27日/金曜)と明日(28日/土曜)は10時から5時まで営業いたします。
明後日(29日/日曜)はお休みいたします。
30日(月曜)から10月4日(土曜)までは10時から5時まで営業いたします。
TGIF!! 番頭ですのだ。
挨拶もそこそこに今朝もさっそくお茶を飲みます。
人形町。いわずと知れたハウスブレンドの岩茶です。
同じくブレンドの小梅と並び、開店以来ずっと棚に並んでいる定番中の定番みたいな商品です。
どちらもとても大切な名前を冠したいわばフラッグシップアイテムです。
ちょっと定石からは外れてますが、とにかく岩茶は美味しいんだよ、って事を気軽に知っていただきたいと思ってあえて値段を抑えています。それなり以上に工夫苦心はしとりますが。敷居は低く、間口は広く。
小梅も同様ですが、ブレンドのレシピは時々折々で変わります。その時に安く作れる茶葉を使い、かつ美味しく。んでもって人形町は人形町らしく、小梅は小梅らしい持ち味が出るようにしています。
人形町は柔らかい花香のすっきりとしたブレンド、小梅は甘みのある果実香のどっしりとしたブレンド、というのが基本です。ただ、その時々のレシピによっては今度のはちょっとフルーティが強いとか、今度のはちょい甘みが強いとか多少の違いは出ます。
今の人形町は杯底香にこってりとした花の香りが目立ちます。いっぽうで飲むと穏やかな花の香りと甘酸っぱい果実の味わい。全体的にはスルスル飲めるさっぱり系の岩茶ですが、飲んだ後にしっかりと岩茶らしい余韻も感じられます。
湯気もご馳走、といった感のあるふんわりとした香りが心地よいです。白瑞香や黄玫瑰のようにテーブル周りに漂うような強さではなく、杯が顔に近づいた時に鼻孔をくすぐるような大人しめの芳香が味を引き立ててくれます。
水仙ベースのブレンドなのでそれこそ水仙や百合の花のような香りと品種由来の酸味が一番の特徴。プラスアルファの部分でフルーティさを補完している印象です。
そうこうしてる内に飲み切りました。強いて言えば、程度ですがちょっとだけ後半の煎落ちが潔いかな、という印象です。
ぬるくなってから美味しくなるタイプのお茶ではないので、あまりまとめて出さないで熱々で飲める量で煎をコントロールしたほうが楽しめます。
異なる種類の茶葉が混在しているのが葉底を見ると判ります。水仙と…あとは零細企業秘密です。2種類の場合もあれば3種類以上の場合もありますが、今の水仙は2種類、でややフルーティよりのフラワリーて感じです。
25g=800円でこれだけ美味しいのはテメエの首を絞めるような行為にさも似たり、です。困ったもんだ。
とはいえ、「岩茶って?」な方から「とにかく毎日沢山飲むお茶だから値段にも味にも妥協したくない」という方まで。どなたに飲んでいただいてもちゃんと満足いただけるブレンド岩茶だと自負しております。レシピ決めもブレンドも焙煎も全部小梅さんがやってるんで、何お前がプライド背負ってるんだよ、ってハナシですけんど。