
「オレも昔は結構悪くてさあ。よくヤンチャしたもんだよ…。」(遠い目)
オヤジの元ワル自慢は聞けたモンはございません。今日は番頭の武勇伝ではなく、岩茶のお話し。

やんちゃな岩茶。
今見たらなんかダジャレですが、韻を踏もうとした訳じゃありません。その昔番頭が小紅袍に付けたあだ名です。
一枚目の画像は2009年当時、やんちゃ時代のヤロウです。ちっさいけどピンと背筋が伸びていて縁のギザギザも鋭い葉姿も向こうっ気が強そうで微笑ましいです。

現在茶荘に並んでいるのは2011年のものです。近頃の小梅茶荘の岩茶と較べるとかなり強めに製茶されているように見られます。これは小紅袍に限った事ではありませんが。フルーティ系の岩茶なので火入れを強めにするのもセオリー通りです。

ややおっかなびっくり、ご機嫌を伺うように慎重に淹れます。
そもそもコイツがなんで「やんちゃなプリンス」なのかというと、美味しく入る時とそうでない時の差が激しかったからです。上手く入った時は思わず外に出て通行人を引きずり込んで無理矢理にでも飲ませたくなるほど美味しく、その分そうでない時の落胆がハンパない気分屋さんでした。
ばんたび美味しくないならまだしも、なまじ美味しい時のポテンシャルが高いので淹れていてストレスが溜まります。
そんなトラウマを抱えつつ淹れた今日(つっても半月前だけど)、王子ご機嫌は如何ですか?

ほほう。
言うても折に触れて飲んではいるので流石に急な変化は感じないのですが、飲むたびに柔らかくかつ深みが出ているように感じます。その分若い頃のようなはっきりとしたブドウっぽい果実味はありませんが、それでもドライチェリーやカシスのようなちょっと収斂性のある果実香が舌に残ります。焙煎はやや強めですが、火香が抜けきってクリアな香ばしさが美味しいです。
奇蘭ほどのはっきりとしたフルーティさではなく、落ち着いた味わいになってます。

やんちゃくれだった小紅袍は思慮深くて礼儀正しい青年になったようです。良かった、グレなくて。
干支一廻りって事はもう陳年茶の入口と言っても良いベテランですが、気軽に飲めるお値段はそのままです。奇蘭・金観音・黄観音とともにお試しセットにも入ってます。今の小紅袍は売り切れご免ですので是非一度、できればお早めにお試しください。

この日は確か午前中からお客さまがひっきりなしにご来店され、朝飲もうと思ってたこの小紅袍を飲んだのが午後大分経ってからでした。三歩歩けば全て忘れるトリ頭なので記憶からすっぽり抜けてました。残されたのは殴り書きのメモと画像数枚。味や香りについてけっこう沢山書いてありましたがほぼ中身は同じ事の繰り返しでした。疲れてたのかしらん。

ニッパチはあきんど泣かせ。今日もたぶんのんびり営業しております。小紅袍の試飲もお気軽にお申し付けください。
そうそう、番頭は昔っからやんちゃじゃなくて只のヘタレです。