本日(29日/金曜)と明日(30日/土曜)は10時から5時まで営業いたします。
明後日(31日/日曜)はお休みいたします。
1日(月曜)から6日(土曜)は10時から5時まで営業いたします。
急にあったかくなってきました。緑道のソメイヨシノの開花も進みそうな週末の人形町です。
今朝は老叢にしました。茶荘にいる時はひっきりなしにお客さまの試飲のお下がりが回ってくるんで飲んでるっちゃ飲んでるんですが、自分で淹れて飲むのはちょっと久しぶりかしら。
樹齢の経った喬木の茶葉らしい大らかな葉姿です。
アチチ。寝ぼけ眼でヤカン持ったら把手がアツアツ
でした。集中集中。
番頭のストックの中の老叢は出来たてほやほやで最終のお手入れをしてないヤツなので市販バージョンよりも青めです。置き過ぎると生っぽくなるので若干短めの時間でさっと出しました。
すっきりとした山百合のような花香はこのくらい軽い焙煎のほうが際立ちます。一方華やかである分少し青さが気になります。このあたりはやはり最終形の仕上がった老叢に軍配があがります。香りだけを取るならこちらでも悪くないですが、味が足りないように感じられました。
成る程仕上げ具合ってのは微妙なもんなんだなあ、と今更ながら実感します。
品種(水仙です)の持ち味の一つである爽やかな酸味がより鮮明に感じられます。出来上がった老叢はもうちょっと鄙びた酸味というか、柔らかい酸味なのでこちらもやや尖った印象です。水仙として飲む、あるいは香りや爽やかさを楽しむのであればこんくらいの軽さでも良いのでしょう。ただ去年の老叢が人気なのはそこじゃないとも思います。
前回1月に飲んだ↑は最終形の老叢です。販売している老叢の味や香りの印象などはそちらをご覧いただければ。
今朝飲んでるのは岩場言わば半製品、番頭用のまかない茶みたいなもんです。
とはいえ氏も育ちも大事でして。老叢は多少未熟であっても美味しい、という事を再認識しました。若干青いんで胃を保護しようとお茶請けを用意しました。シガーフライでお馴染みザコ菓子の雄、倉敷は梶谷食品さんのコンガリサクサクというそのまんまの名前のビスケット。お茶に合います。業スーでもヨドバシでも手に入るんで使い勝手が良いのです。
鮮やかな緑色が残る葉底。やっぱちょい軽めだなあ。老叢らしい大きな茶葉です。
良い岩茶が何種類もあった当たり年の昨年の中でもひときわ嬉しかったのがこの老叢が手に入った事です。出会いのものなので毎年探してても「これは」というものはそう簡単に見つかりません。値段に糸目を付けないってえのじゃないので余計に。
番頭バージョンの未完成品はさすがにございませんが、もっともっと美味しく仕上がった老叢は茶荘にございます。試飲もどうぞお気軽にお申し付けくださいまし。
良い週末を、皆の衆。