ハッピーマンデー!! 番頭でぇす。
師走最初の月曜日。今週もいっちょ元気だしていこうかね。
久しぶりの登場。今朝は下関沱茶です。
と言ってもそこそこ頻繁に飲んではいるのですが、前回100gの塊をいっぺんに崩しておいたので、その間に飲んだ分はブログに出してません。で、その100gを飲み切ったので今日は新たに1個下ろしました。
表面の格子模様が物語るようにギュッと硬く緊圧された沱茶。箱に「金絲」と書かれている沱茶には金色のリボンが埋め込まれてまして、これがハイグレードの証しになっています。球体をしているコチラ側がいわば亀の甲羅にあたる部分なので崩す時はこちら側ではなく、裏側の土手部分を垂直に、無慈悲に茶刀を突き立てます。餅茶と較べるとどうしても茶葉は細かくなります。どうしても葉が壊れるのが嫌、という方は蒸して柔らかくするつう手もありますが、後々の保管を考えると痛し痒しです。ま、多少葉が崩れてもそれほどの影響はございますまい。自分で飲む分には。
崩したものがこちら。餅茶とくらべるとどうしても茶葉が細かいのは崩す時ではなく、緊圧する時点である程度細かくなってるからです。
2017年の製茶ですんで7年経過した状態です。茶葉がかなりカサカサに乾いてきた印象です。そういえば崩すのが以前より楽だったような。
赤みが増してきました。もともと白毫バリバリって感じの茶葉ではなかったので全体に赤っぽい緑色になっています。
目分量で雑に取った茶葉を茶壺に放り込みます。今朝はガラスのサーバーではなく紫砂の茶壺を使いました。
柿色に近いようなちょっとだけ沈んだオレンジ色。いきなり1+2煎を淹れたせいか今朝のは若干透明な中に澱のような不透明がたなびいてるように感じました。ちょっと洗茶したほうがよかったかな。
直接的な甘みもなく、果実香も花香も「これ」と表現できるような特徴はありません。ヒネ感のない素直な渋みと枯れ葉か竹の皮のようなちょっとだけ鄙びた味わいが心地よいです。まとまりが良くて柔らかい味わいは大雪山という産地の持ち味には合致しています。古樹や大樹が持つ奥行きや厚みではない、ちょっとライトであっさりとしている所が持ち味のようです。
よく出来た万人受けのする佳作。ドトールやスタバのブレンドコーヒーみたいな安定感があります。ディスるつもりではなく、「こんなんでいいんだよ」的な満足感があるんではないかと。肩の凝らない生茶じゃないかと思います。
言うても月初の週明けなのでやる事がけっこうあって忙しいのですよ。なのでアスパラガス(お菓子のほうね)をポリポリつまみながらサクサクと飲みました。程々の煎持ちで未練なく飲み終われるんで番頭は忙しい日の朝なんかにこの生茶を飲む事が多いです。
入荷以来7年間お値段据え置き。100g=2,970円はウチが扱ってる生茶の中でも最安、崩す手間を面倒がらなきゃ一番お得です。
ちょっとずつ崩していけば場所取らないコンパクトさも重宝します。
フラッグシップではない、出来の良いエントリーモデル。でも十分に美味しくてちゃんと満足が出来る、ライトユーザーからプロまで…的な生茶なんではないかと思います。流石は大手、下関さんならではのコストパフォーマンス。
美味しくいただいて元気も出ました。
師走突入。良い一週間を、皆の衆。