
ぶるる。先週の火曜日は確か夏日でロンT一枚で快適だったぞオイどうなってんだコラ。
寒い朝とおてんとうさんに怒ってもしょうがない事なのでお腹の中から暖を取るべく熟茶を淹れます。

勐海味をば。
福今特制や
無極といったクセ者かつツワモノを飲む機会が多かったのでちょっと古女房感はありま…この表現も差し障りあるのかなあ。とにかく番頭にとって熟茶といえばコレ、なのが勐海味です。

ヤカンに火をかけつつ、ヤカンを火にかけつつ…あれどっちでしたっけ。熟茶は熱々沸騰したてのお湯で淹れたほうが美味しいのでヤカンいっぱいのお湯を沸かします。ある程度まとめて崩してある茶葉。2008年のものなのでもう水分も抜けきってカッサカサ。なのでホロホロと簡単にほぐれます。
濃淡やグラデーションがほとんど見られない、熟成した茶葉なのが判ります。

お湯が沸きました。茶壺に半分ちょっとお湯を注ぎ、まずは0煎目。茶葉が開く準備の予熱。ついでに茶壺も予熱する事で湯温を高くキープしたまま1煎目を淹れます。ちょっと長め、30秒ほどで出します。
濁りや澱のないクリアなルビー色の茶水色。綺麗なので天気が悪いのにベランダに出て撮りました。やっぱお日様出てないと上手い事いかないですが、かえって陳年の熟茶らしい佇まいになったようにも見えます。一気に身体とお茶が冷えました。

気を取り直して茶海のお茶を差し替えます。ついでに杯底香を。発酵の名残がほぼ感じられず、あずきや甘栗を思わせるほこっとした甘い香り。福今のようなピリっとした樟香は感じらません。なんかのにおいに似てるんだけど、と頭ひねる事しばし。そうだ、お赤飯炊いた時の香りだ。いや正確には赤飯をレンチンした時の、というか。小豆っぽくてご飯っぽい、いわゆる糯米香みたいなのが少し感じられました。

飲みます。
1煎目ではほんの微かに発酵の名残を感じます。特に熱々の時。
それをかき消すようにすぐにこの勐海味の持ち味が口に広がります。
棗や干し柿のようなドライフルーツの落ち着いたフルーティさ。甘みは今朝はややさらりとしたように思えます。ぜんざいとか和三盆糖のような甘み。甘みの強さで言えば福今のほうが現時点でははっきりしているかな、とは思いますが、勐海味の甘みは本当に優しくて柔らかくてほっとします。

2008年製なのでもう17年経つんですね。最初の頃はとにかく甘いけどトガリまくっていて熟茶のクセにやけに好戦的な味のするお茶でした。それだけ強さのあるしっかりとした茶葉だという事ではあります。

1999年の1級茶葉と2006年の3級茶葉。どちらも勐海産のもの。それをブレンドして作ったものです。熟茶はこのように異なる茶葉をブレンドして製茶するのは決して特別な事ではありません。でもって、たぶん99年1級より06年3級の茶葉のほうが多く使われているであろう事は想像に難くないですね。あきないですんで。まあとはいえ平均でも20年選手な訳で。「麦香・荷香・棗香皆存」とあります。麦っぽくて蓮の花っぽくてナツメっぽい味わいという事っすね。琥珀のような茶水色…まさに。

ポリポリ。イカピーとギンビスのアスパラガス。お茶請けも勐海味に負けず劣らずのベテランの味です。
ものごとの始まりの4月朔日に抗うように、時代遅れのオッサンは古い馴染みとのんびり寒い朝を過ごすのでありましたとさ。
年度初めで全社朝礼だとか、子供の学童が初日だとか。色んな「始まり」の日ですな。何かが変わる人も、何も変わらない朝を迎える人も。皆さんにとって良い一日になりますよう。
そういやエイプリルフールっすね。折角なんで何か小さいウソでも散りばめようかと思ったんですが、生憎「四月もバカ」でして別に4月じゃなくても年中馬鹿なのでやめときます。