
季節は玄鳥至から鴻雁北へ。燕が南からやって来て、雁が北へ渡ってゆく季節です。ツバメIN⇔ガンOUTって事ですな。
春燕さんは相変わらず南へ飛んで行ったきり。そのままあっちこっちの山を茶葉を求めて飛び回っている様子。
現在は勐庫あたりのようです。
山狩りでもしてるんか?つうくらいの勢いです。転ばないでね。
途切れ途切れに聞こえる会話。
番「これなんて言ってるんですか?」
梅「わかりません。中国語じゃないみたいなので」
どうやら傣語だかなんだかの現地の言語のようです。

「紅茶、美味しいの探してきたよ」
相変わらずボイスメモを駆使して連絡が来ました。
大雪山の紅茶。執念深い小梅さんがずっと欲しがっていたお茶です。
類は友を呼ぶ、春燕さんもどうして中々のしつこさなようで。

3年前、もともと量が少ない上に値段が高くかったのでおっかないびっくり少しだけ仕入れた大雪山の紅茶。これがとんでもなく美味しかったのです。値段に見合う、いやそれ以上に。
全部買い占めれば…ってのはあとの祭り。2022年はまだまだパンデミックの出口も見えなくて、だから仕入れの手がすくんじゃっいました。これは番頭のビビリのせいで猛省しとります。
お陰様で売り切れた後も、喉に刺さった小骨のように後悔は残ります。もちろん番頭以上に小梅さんに。

同じ轍は踏むまい、と臨んだ2023年。この年の大雪山も十分美味しかったのですが、2022年には及ばず。なおかつこの年は易武古樹の紅茶が出色の出来だったんでそっちを選びました。これは正解で、易武紅茶は大当たりでした。

続く昨年。この大雪山紅茶は茶葉の姿も麗しく、飲んでも番頭にはじゅうぶん過ぎるほど美味しかったです。なんつうか繊細で上品で。ただ古樹らしい力強さも同時に求めている小梅さんには線の細さが気になったようです。物足りない…いやそりゃ無い物ねだりが過ぎませんかねえ。
この時は同じ大雪山の古樹でも白茶がすんげえ美味しかったので結局白茶をしこたま買いこむ作戦に切り替えました。ま、これも結果オーライで数年分くらいの餅茶が半年経たずに売り切れました。

帳場を預かる番頭としては同じ二匹目のドジョウなら大きなほうを狙いたい所です。なので同じ大雪山古樹なら白茶を補充したい所です。言うても紅茶は当分お腹いっぱい、くらいに現有勢力が充実してますし。
小梅さん的にはやはり大雪山古樹の紅茶はどうしても欲しいようで、出来が良ければ今度こそ目一杯に買い込むつもりです。もちろん白茶は白茶で昨年並みに出来が良ければこれも。
番頭が一番欲しいのは打ち出の小槌。だってお金いくらあっても足りないじゃないすか。
「サンプル一式送る。飲んでみて。」
なんとも頼もしいメッセージ。麓の町に下りたら手配してくれるとの事。今から楽しみです。

「サンプル来たら評茶がてら試飲会しましょうか」
ニヤリ、と笑う小梅さん。おいおい仕事増やすなよぅ。