
ネットでは早くもおせちの注文受け付けが始まったようです。
「超早割り!」とかで。
9月の初めだぞ。鬼が笑うなんてモンじゃないぞオイ。
って、梅雨時あたりから年始のアレの準備を始めてるウチが言うのもなんですけど。

ユニクロなんかもそうですが、洋服なんてのもようやく涼しくなってきたからちょっと長袖の…なんて思案する頃には欲しい色の欲しいサイズなんかが軒並み売り切れになってたり、ヘタすりゃセールの対象になっていたり。
季節感が感じられなくなってきたなあ、なんて。ま、それもどの口が言ってんだ?ってハナシではあるんですけどね。

人形町はしばし、眠ったような静かな時間が続きます。9月が一番なんにもない月かな、そうやって考えると。界隈に小綺麗でリーゾナブルなホテルが多い土地柄、海外からのお客さんも多いっちゃ多いんですが、不思議とアジア系の方より欧米系の人のほうが多いように感じられます。大人数で闊歩するというより、一人だったり多くても3,4人くらいぶ〜らぶら散歩してるイメージです。下町、といっても浅草あたりのメジャーとは違って人形町は至って平和です。夜が浅い町だし。

10月にはいると19日、20日のべったら市(こちらは日にち固定なので毎年変わりません)を皮切りに、人形市(たぶん10月末あたりの二日間)、人形町まつり(11月2日)とレギュラー陣が続きます。
そうだ、10月の月末にはハッピーハロウィーンもあるんだっけ。
この時期は中央区の
観光商業まつりに連動してます。字が細かくて見えないとは思いますが、楽しいイベント盛りだくさんの2ヶ月間です。
さすがは金持ち自治体、おいらの地元とはちと違います。

そんなイベントの中で気になるものが。
人形町の名の由来にもなったあやつり人形。結城座さんは現在でも精力的に全国でイベントや公演をこなす劇団ですが、そのルーツは江戸時代にまで遡ります。もともとは人形劇の劇場であり、歌舞伎の市村座や中村座と並ぶ「江戸五座」の一つでした。市村座、中村座と同じく人形町界隈にあったのですが、大火をきっかけに幕府による一種の浄化作戦により浅草に移転させられる形で人形町を去りました。市村座や中村座が歌舞伎の名跡として残っているのに対し、江戸五座の中で結城座だけが現在も「座」持ちとして活動されているようです。
てな訳で人形町にゆかりの結城座さん、390周年公演が行われます。場所は日本橋小学校の横ちょにある「社教」。小梅さんと番頭にとっては開店早々に縁あって中央区の区民カレッジの講座でお茶淹れたりお茶にまつわる話をした思い出の場所でもあります。大勢の大人の人前で話す、ましてや講座を受け持つだなんて大それた事を…今思い出しても冷や汗が出ます。

ずっと変わらないようでいて、あれやこれやで日々変化する町。変化は呼吸みたいなものなので澱んだら息が詰まります。変わるって事は町が元気な証拠でもあるんで良い事だとは思うのですが。余所者の勝手な言い草ですが、あまり変わって欲しくないな、などとも思います。複雑っすね。

16年。基本的には何も変わっていない、変化も革新もない裏通りの茶荘。
今日も小梅さんが焙煎籠で茶葉のお手入れしながらせっせと例のアレの準備をしたり試飲などしたりしつつ、皆さまのお越しをお待ちしております。