
ノモガ ナゲレバ ダイジョウブ〜♪
鼻歌混じりでブログを書いています。
ちょっと風が冷たいけど日なたが気持ちの良い火曜日の昼下がりです。

今朝は紅茶を飲みました。
雲南の邦東古樹。1月に今年の初荷として入ってきたギリギリルーキー枠のお茶です。
前評判もへったくれもなく、失礼ながらさして期待しないでいたのですが、これが望外の美味しさで。
白茶、岩茶、生茶に紅茶とルーキー豊作の2025年ですが、個人的には一番の「めっけもん」はコイツじゃないかと密かに思ってます。もちろん好み、ですんで人それぞれではなりますが。

2024年秋摘みの茶葉です。早生まれの逆ですな。古樹でしかも秋摘みなので茶葉がかなり大ぶりです。一本一本綺麗に縒られた葉はところどころに渋い銅色の金毫(銅毫、とは呼ばない)が散見されます。福建の紅茶とも、宜興の紅茶とも全く違う外見で、なんなら雲南の鳳慶とか易武古樹とも違います。
3グラムでも良いっちゃ良いんですが、欲張って5グラム使います。古樹の葉にしては値段がこなれているので、どうせならそのくらいたっぷり使ってもバチは当たりますまい。

茜色の茶水。茶葉の量も抽出時間もけっこう強気にしたのでもうちょい赤みが強くて濃くなるかと思いましたが、淡くはないものの思ったより明るめの色です。

発酵臭がなく、雲南紅茶によく見られるこっくりとした焼き芋っぽ甘みもないクリアな香り。リンゴのような爽やかな果実香と
、ほんの少しだけウッディな樽香も感じられます。軽やか、とはちょっと違うなあ。落ち着いてる、って表現が合うかもしれません。

香りの印象の通りのリンゴっぽい果実味。かすかにカラメルっぽさがあるもののすっきりとした甘みは、そのまんまですが砂糖入りの紅茶。グラニュー糖とメープルシロップを足して3で割ったらちょっと甘さ控え目になっちゃいました、てな感じで。
同じ古樹でも早春摘みの茶葉のような喉に引っかかるような青さが残っていなく、パンチのキレは及ばないもののその分柔らかくやさしい味。緊張と緩和で言えば緩和寄り、背筋がシャキっと伸びるんじゃなくて丸まるようなお茶です。

ああ、美味いなあ。好きな味、好きな強さです。飲み進めていくと喉の入り口から後頭部にかけて古樹らしい韵のような強さも感じられます。じんわりじんわりと。
この邦東古樹のもう一つスグレモノな点は、けっこういい加減に淹れてもセンシティブに結果に反映されないという鈍感さです。
あれこれ淹れ方をいじりたい人には向いてないかもしれません。お湯注ぐだけのカップ麺みたいな手頃さなのでそれこそ片手間に飲むには…ちょっと勿体ないほどのクオリティですが、そんな飲み方でもじゅうぶん美味しいです。

そんな持ち味なのでチョコチップクッキーにも合います。番頭的にはコイツに一番合うのは書類の山です。決算の申告とか3月のセールの時にはホントに助けられました。お陰で正気を保ってられたつうか。ありがとね。
遠忠商店さんのわらびのつくだ煮みたいな葉底。こうして見るとやはり茶葉がかなり大きく、かつ工夫紅茶のように入念に縒られています。ちょっと見雑で大味なんじゃないかと思いがちですが、このお姿からあの柔らかくて澄んだ味は確かに想像つきにくいです。

いやあ、美味しかったです。淹れるだけ淹れて飲みきれなかった分をそのままにして出かけました。おんもから戻って冷めた終盤の煎を常温で飲みましたが、これがまた美味いのなんの…。