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立冬、です。冬の立ち上がり。
澄み渡ったオレンジ色の空の、きりりとした朝になりました。

周志雲さんの茶壺です。
さんざっぱら書いていますが、本当は「仿古壺」という名前の、伝統的な形状の茶壺です。古きに倣(仿)う、古い様式や方法を真似る事、というような意味です。模造品とか粗製コピーみたいなイメージを持たれるのは当時の中国製品が持つ一種の「うさんくささ」を想起されるんでは?ってのが嫌で「復古」と番頭が意訳しました。今思えばなんつう軽率な事を、と反省しております。
今更後には引けないのでこれからも小梅茶荘では「復古」(ふっこ)で押し通します。外では「仿古」(ほうこ)と呼んでくださいね。

復古はザ・宜興紫砂壺ってくらいにオーソドックスです。石瓢や井欄などと並び、中国の急須、っていえば頭に思い浮かべるような形です。
が、それだけにいじりようが無いというか、大きく独自の意匠を凝らす余地が無い茶壺でもあります。如意模様や竹葉を入れたりするとまた違った名前の茶壺になりますし。
そうは言っても細部、例えば肩の高さや把の大きさなどは作陶家さんの解釈によって多少の違いはあります。

周志雲さんの復古は極めてオーソドックス。オーソドックスの国からオーソドックスを広めに来たのか、つうくらいに奇をてらった所がありません。もともと周さんはこだわりぬいた良い泥料を使って伝統的な形状を忠実に再現するのを得意としています。
本人の存在そのものが仿古、みたいな人です。自身の解釈をエッセンスとして茶壺に投影する楊琴さんとはそのあたりがちょっと違います。志雲さんは「職人」寄りで楊さんは「デザイナー」寄りと言えるかもしれません。
フォルムに個性の出し所が難しい分、志雲さんの茶壺はきめの細かい肌と美しい発色が大きな武器となっています。
貴重な良質の泥料を適切な温度で焼成したその出来は「土の周さん」の面目躍如です。
若干色彩感覚に問題がある番頭が見ても、今茶荘にある復古に使われている紫泥(黒墩頭)と段泥(黄金段)は惚れ惚れとします。

紫泥が210ml、段泥は200ml。紫泥は140mlの小復古もあります。300mlオーバーの「中国サイズ」の茶壺を多く作る志雲さんですが、日本の飲茶事情に合う使い勝手の良いサイズのものを焼いてもらいました。
それにつけても綺麗だ事。
以下、画像載っけておきます。ご参考まで。