
焼肉屋さんでカルビだのハラミといった肉の皿にちょこっと付いてるピーマンニンジンネギ軍団ているじゃないすか。
あれ、好きなんです。あまり焼いた牛肉に対してアグレッシブじゃないせいもありますが。そのくせ、気がつくといつの間にか網の上で真っ黒に焦げてやがります。アイツらの気配の消し方って忍者並みじゃないすか?ま、焦げたのもそれはそれで食べるんです、結局は。

久しぶりにちゃんとお茶淹れて飲みます。何にしようかなあ、と歳末の福引きよろしく箱に手を突っ込んで手探りで取り出したのは宜興紅茶でした。
なんだろう、若干の「お前じゃない」感はあります。しかしまあ、それも神のお導きかと思い直して早速準備に取りかかります。
細かい茶葉。小葉種で、しかも工夫紅茶らしく丁寧に縒られているのでもともと細長いちょっと神経質そうな葉ではあります。袋の中に入っているのはその中でも細かい葉や千切れた葉、砕けた欠片といった茶葉が多く入っています。大袋の底のほう、というイメージです。本隊は売り物ですんで番頭用はこんな感じです。砕けていない本来の茶葉を見ると、なるほど工夫紅茶と名乗るだけはある丁寧に作り込まれてます。

5グラム100℃。ブクブクの泡も他の紅茶と較べるときめが細かいように見えます。ま、とっぱらっちゃうから同じ事ですけど。
妃子笑や呉屯よりは赤みが強く、鳳慶よりはややオレンジ寄り。落ち着いた茶水色です。

杯底香嗅ごうとして茶海に鼻先突っ込もうとしてメガネぶつけちゃいました。ううむお世辞にも本調子とは呼べないな。目頭押さえながら香りを聞きます。
スーっとしたメントール香と干した蜜柑とかリンゴの皮のような香り。それに加えて松の木のような木っぽい香りがします。細かい葉が多い分、若干香りに統一感が無いように感じました。葉揃いの良い売り物の茶葉だとこれらの香りがバランス良くハーモニーを奏でるんでないかと思います。

熱々のうちにいただきます。
最初に感じるのは他の紅茶ではあまり感じられない酸味です。酸っぱいのとはちょっと違います。果実っぽい酸味というより、ええと変な例えですが酸味のあるコーヒー、エチオピアとかモカあたりがそうでしょうか。そんな感じの「良い酸味」です。この酸味は製法由来ではなく茶葉由来のものです。
果実っぽさは味においてはリンゴが一番近いようです。ふじとかじゃなくて紅玉。
で、その酸味と果実味だけなら「紅玉リンゴっぽいです」で済むんですが。。。

スモーキなんです、ちょっとだけ。燻製とかお線香っぽいスモーキーではなく、アイラとかテネシーのウィスキーのようなビートっぽかったりモルティな薫香です。本来本当に仄かで気づくが気づかないかくらいなのですが、これも葉が細かい分今朝は意識しなくても感じられました。

呉屯とか大雪山といった華やかさとか香りそのものを楽しむというよりは味がしっかりしていてかつ甘みがそれほど強くない紅茶。なので「お紅茶」的な楽しみ方も出来ます。今朝は思い切り甘いお菓子と合わせてみました。疲れてる時にこの組み合わせは反則です。いやあ美味いのなんの。

この後も作業がたっぷり詰まってるんでそこそこにしようと思ってんですが、結局葉底出すまで付き合ってしまいました。やはり若干葉揃いはよろしくありませんが、丁寧な製茶がうかがえる葉底です。

ハズレ引いちゃったかな、なんて一瞬でも思ってしまってすまんかった。久しぶりに飲んだけどちゃんと美味しかったです。