お休みの朝。家事をゆっくり片づけてからぶらっと散歩に。
日比谷線小伝馬町駅、普段は下りる用もなく縁もない駅で降りて神田駅方向へ。この辺一帯の広大なエリアが「神田」。小伝馬町、岩本町といった東側のエリアは様々な職業の問屋さんや事務所が建ち並ぶエリアです。古くからある町の喫茶店が多く見られます。純喫茶、って最近とんと見かけなくなりましたが、ちゃんと需要がある場所には残っているんですね。小さい(失礼)会社には秘書嬢も事務の女の子もいなくて、給湯室や応接室も無い事務所が多いので、近所の喫茶店の出前が秘書嬢の変わりだったり、純喫茶の一画が応接室兼会議室だったりするみたいです。
JR神田駅をはさんだ西側に歩くと神保町を中心とするちょっと文化レベルの高そうな町が広がります。 純喫茶もまだまだ残っているもののカフェチェーン系コーヒーショップが目立つようになります。 喉が渇いたのでその中の一軒で一休み。神田界隈に何軒かあるBLENZという店です。土曜なので空いていました。道路の向こうには何やらラーメン屋さんの前に長い列。ラーメンをほとんど食べない私にはどんなお店なのかさっぱりわかりません。
秋葉原方面に歩いていくと須田町界隈は戦災で焼け残った古い日本家屋がビルの谷間に
残る不思議な空間です。「老舗」と呼ばれるお店が50メートル四方に密集するリアル江戸東京博物館、のような場所です。 ここ「神田藪蕎麦」はその中のもっともメジャーな一軒。待合室にも入りきらないお客さんが外で並んでいました。店内には青い目のガイジンさんの姿も。 まあ蕎麦なのでここは手頃に味わえる江戸の味、て感じでしょうか。
隣接する老舗その1 鳥すきのぼたん。日本旅館のような玄関と建物。覗き込んだら中から仲居さんが「いらっしゃいませ」 慌てて逃げました。
その2は「あんこうのいせ源」さん。ここも敷居が高そうという点ではぼたんさんと良い勝負です。 2軒ともバブルの頃は予約が取れない、一見さんに冷たい、接客態度がとにかく悪い、などなど色々と叩かれたようですが、どちらも行った事がないので真偽の程が?です。
写真が撮れていなかったのですがこの2軒のお向かいがおしるこや揚げ饅頭などで有名な甘味の竹むらさん。こちらも古くて素敵な日本建築です。
喫茶店も70年以上。近くには同じく伝統と歴史を誇る近江屋洋菓子店もあり、まさに昭和のテーマパークです。
食事(駅前の江戸っ子寿司でにぎり)と休憩(BLENZでアイスコーヒー)を含め3時間半のゆっくりとした神田散歩。秋葉原駅にて終了です。
今夕は隅田川の花火大会。川っぺりの、それも打ち上げ会場に近い我が家の周りは早くも堤に向かう人人人・・・ スーパーはビールやおつまみの販売におおわらわです。