今日の一杯は武夷岩茶の母本です。
見慣れない名前の品種です。茶農の祝先生が得意としているご自慢の茶葉です。岩茶の母樹(有名な大紅袍を始めとする、岩の上に自生している最初の5本)のうちの一本から派生し、母樹に近い茶葉だそうです。栽培量も少なく、また中国国内に熱烈なファンがいる為、一般に流通しないお茶です。画像のものは極品級で、一級品の肉桂の4倍ぐらいの値段がついています。
新茶の最初の焙煎が始まった時にタイミング良く祝先生のところに遊びに行ったので少しだけ分けてもらいました。まだ焙煎が進んでいない軽い時点でのものです。清冽な香り、他の葉とはあきらかに違う強い岩韵などはさすがです。欲を言えばこれだけ主張の強いお茶はもう少し焙煎の深い状態で楽しみたいです。お茶請けの味さえも邪魔に感じてしまうぐらいの味でした。体の中から熱くなっていくのがわかります。力の強いお茶だと思います。